仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向けグローバル仮想通貨プラットフォームのブリッシュ(Bullish)が17日、米国事業子会社「ブリッシュUSオペレーションズ」がニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から仮想通貨事業関連のビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。このライセンスにより同社はニューヨーク州の機関投資家とプロトレーダーに仮想通貨現物取引と保管サービスを提供できるようになる。
今回の動きを受け、ブリッシュの株価は前日比5.82%上昇した。
ブリッシュのトム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は「ニューヨークは仮想通貨規制の最前線として広く認識されている」と述べ、規制遵守への取り組みを強調した。ファーリー氏はニューヨーク証券取引所の元社長で、同市の金融エコシステムへの貢献に期待を示した。
また、同社のクリス・タイラー取引所社長は「ニューヨークのビットライセンス取得は米国成長の重要な規制マイルストーン」だと評価。明確な規制が責任ある市場発展と機関投資家の参加を促進すると述べ、規制された高性能仮想通貨サービスの提供に意欲を示した。
ブリッシュは8月14日にニューヨーク証券取引所にIPO上場を果たし、IPO価格37ドルに対して初値90ドルで80%超の上昇を記録した。同社はシリコンバレーの著名投資家ピーター・ティール氏が支援し、IPO調達資金11.5億ドルをほとんどステーブルコインで受領した米国初の事例として注目を集めた。
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調達資金の大部分はソラナネットワーク上で発行された米ドル建てステーブルコインUSDCで決済され、一部はユーロステーブルコインEURCで処理された。同社は現在ニューヨーク州やその他の米国地域の機関投資家およびプロトレーダーに対し、リレーションシップマネージャーを通じた顧客獲得を進めているという。
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