ビットマイン、最大10億ドルの自社株買いプログラム承認 イーサリアム保有量62.5万ETHに到達
米上場企業のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(以下、ビットマイン)は29日、同社の取締役会が最大10億ドル(約1480億円)規模の自社株買いプログラムを承認したと発表した。このプログラムは期限を定めず、公開市場や個別の取引を通じて実施される予定だ。
ビットマインのトム・リー会長は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )の「5%の錬金術」を実行する中で、自社株買いが同社の資本に対する最高の期待収益をもたらす場合がある可能性があると説明している。
自社株買いとは既存の株主から発行済みの自社の株を買い取ること。ビットマインは今回、自社株買いを期限を定めずに行うとしており、公開市場や個別の取引を介して購入を行なっていくとした。
また、5%の錬金術とは、イーサリアム総供給量の5%取得を目指すビットマインの投資戦略のこと。同社はストラテジー(旧マイクロストラテジー)のビットコイン( BTC )財務戦略と同様の戦略をイーサリアムで行っている。
本記事執筆時点でのビットマインの株価は、時間外市場で31ドル台で推移。イーサリアム財務戦略の採用やリー氏の会長就任は大きなインパクトがあり、同社の株価は前月比で600%超上昇している。ビットマインは1カ月前の6月30日にリー氏の取締会長就任やイーサリアム購入戦略を発表した。
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今回の発表では、ビットマインのイーサリアム保有量は28日時点で62万5,000ETHであると説明。今月25日には、56万6,776ETHを保有していることが明らかになっていた。
本記事執筆時点の「Strategic ETH Reserve」のデータによれば、上場企業の中で最も多くのイーサリアムを保有。シャープリンク・ゲーミングと共に、保有量はイーサリアム財団を大きく超えている。
また、28日時点でビットコインは192BTC保有しているとも説明した。
ビットマインは最近、仮想通貨業界で大きな注目を集めており、これまで著名起業家・投資家ピーター・ティール氏のファウンダーズ・ファンドが同社の株を9.1%取得したことや著名投資家キャシー・ウッド氏のArk Investが477万3,444株を取得したことが明らかになっている。
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