仮想通貨アバランチ(AVAX)の価格を2029年に250ドル到達と予測 スタンダード・チャータード銀
大手銀行スタンダード・チャータードはアバランチ( AVAX )の価格展望について、現在の約19ドルから2029年末までに250ドルへと10倍以上に上昇すると予測した。同行のデジタル資産研究グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は水曜日にThe Blockへのメールで「デジタル資産価格の次の上昇局面における勝者を選定するチャンスだ」と述べ、「アバランチはEVM(イーサリアム仮想マシン)チェーンの中で最大の勝者になる可能性がある」と評価した。
ケンドリック氏は特に2024年12月に実施された「Etna(エトナ)」アップグレード(Avalanche9000とも呼ばれる)後のアバランチのスケーリングアプローチを評価。このアップグレードにより、誰でも独自のサブネットやレイヤー1ブロックチェーンをアバランチ上で簡単かつ安価に立ち上げることが可能になった。これらのサブネット(現在はL1と呼ばれる)は大量のAVAXステーキングが不要となり、セットアップコストが最大45万ドルからほぼゼロに削減された。
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エトナアップグレード以降、アバランチのアクティブなサブネットの4分の1がエトナ互換となり、開発者数4割と大幅に増加したことも挙げられた。一部の開発者はイーサリアムコードとの互換性を活かしながらイーサリアムレイヤー2からアバランチへ移行しているという。また、低活動期の取引手数料も削減されたが、依然としてArbitrumなどのイーサリアムL2と比べると高いため、既存アプリの移植よりも全く新しいアプリケーションを誘致することがアバランチの成長にとって重要であるとケンドリック氏はコメントしている。
エトナアップグレード後の牽引力を考慮し、ケンドリック氏はAVAXが2025年末までに55ドル、2026年には100ドル、2027年には150ドル(新たな史上最高値)、2028年に200ドル、2029年に250ドルに達すると予測している。「今後数年間の相対的な価格上昇において、AVAXはビットコインとイーサリアムの両方をアウトパフォームすると予想している」と彼は述べた。ただし、アバランチの3ヶ月間の歴史的ボラティリティは約100で、ビットコインの約2倍であることも指摘している。
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一方、アバランチは実世界資産(RWA)のトークン化でも進展を見せており、ブラックロックの約20億ドル規模のトークン化ファンドBUIDLがアバランチのサポートを追加し、現在5,200万ドルに相当する資産をトークン化したものがネットワーク上にある。このトレンドは時間の経過とともにさらに多くのトークン化資産をもたらす可能性があるとケンドリック氏は予測している。
さらに、日本国内では三井住友フィナンシャルグループが、アバランチ開発元のAva Labsら3社と協業し、ステーブルコインの開発を進めることが今週報じられた。2025年度下期にも実証実験を行い、企業間決済などの需要を考慮した上で2026年度を目処に発行を検討しているという。この動きは、アバランチの企業採用が世界的に拡大していることを示す具体例となっている。
成長を支援するため、アバランチ財団は現在、エトナアップグレードと共に立ち上げられた4,000万ドルの助成金基金「Retro9000」とAI関連プロジェクト向けの1,500万ドルの基金「InfraBUIDL」という2つのプログラムを通じて開発インセンティブを提供している。
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