イオレ、暗号資産関連事業参入準備へ Web3ファンドから約4.2億円を調達
東証グロース上場企業のイオレは26日、投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンドと株式会社ZUUを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表した。約4.2億円の資金調達により、暗号資産金融事業への参入準備と、AIデータセンター事業の強化を目指す。
調達した資金の内約1.96億円は、暗号資産金融事業参入準備に充てられる。同社は「暗号資産については、日本においてもビットコインを中心に上場企業においても保有するケースが散見されている」とし、市場の拡大性に注目している。
日本暗号資産等取引業協会のデータによれば、2023年1月から2025年1月の3年間で利用口座数が1.9倍(年平均成長率37%)、利用者預託金残高の合計は5.3倍(年平均成長率130%)となっており、有望市場と位置付けている。
同社はJAICのファンド組成・運営における知見とAI領域の人材を活用し、AIを用いた暗号資産運用モデルの開発や、暗号資産レンディング、暗号資産担保融資、ビットコイン・トレジャリー事業などへの参入を検討する。
同社はすでに2022年11月からWeb3事業として、Digital Entertainment Asset(DEA)社が提供するブロックチェーンゲームにおけるゲームギルドの運営とNFT・ゲームアイテムの販売代理業を展開している。
今回の資金調達で2.2億円をAIデータセンター事業に割り当て、JAIC-Web3ファンドの有限責任組合員であるダイナミックソリューショングループと連携し、GPUサーバーの販売代理から自社での直接販売、さらには将来的にAIデータセンターの運営へと展開することを目指している。
同社は「DEA社が提供するゲームにおいて、ゲームギルドの運営及びNFT・ゲームアイテムの販売代理業を日本代理店として開始しており、事業開始以来、順調に売上を拡大している」と説明しており、Web3事業が同社の成長領域として期待されている。
今回の資金調達により、同社の発行済株式数に対する希薄化率は最大24.54%となる見込みだが、「中長期的な売上・利益の拡充及び持続的な成長に資するものであり、当社の企業価値向上に寄与する」としている。
関連: 参加型社会貢献ゲームのピクトレ、NTT-MEと連携した「電柱撮影」の実証実験を開始
関連: 株式会社イオレとの戦略的パートナーシップ締結に関するお知らせ
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。...
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説...
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析や世界最大級オンライン証券会社の4銘柄追加に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。...