米州政府、独自ステーブルコインを7月にも発行の可能性 イーサリアムなどでテスト実施
米ワイオミング州は、独自の米ドルステーブルコイン「WYST」を早ければ2025年7月にもローンチする可能性がある。
同州のマーク・ゴードン知事から26日に情報を受け取ったという「govDelivery」によれば、現在は複数のブロックチェーンでテストを行う段階に入っているという。予定通りローンチされれば現時点では、米国で初めて公的機関が発行するステーブルコインになる見込みだ。
ワイオミング州がステーブルコインの開発を進めていることは以前から明らかになっている。2022年2月には、独自ステーブルコインを発行するための法案が提出されていた。
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今回は複数のメディアが7月の発行可能性について27日に報じているが、ゴードン知事の公式サイトでは20日に、7月にローンチすることを目標にしていることを伝えている。
メディアが報じるなど、現在のタイミングで注目度が高まっている理由は、「DC Blockchain Summit」のイベントでゴードン知事が26日にステーブルコインの開発状況に言及したためだ。
イベントでゴードン知事は以下のように語った。
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WYSTは、現金と米国債を裏付け資産に持つステーブルコインになる予定。なお、公式サイトでは「ステーブルトークン」と呼んでいる。
法律では過剰担保型にすることを義務付けた。これは、米ドルと1:1で価値が連動しなくなるリスクを軽減するためである。また、国債から得られる利回りは学校向けの基金に割り当てるとした。
発行のテストでは現在、アバランチ( AVAX )、ソラナ( SOL )、イーサリアム( ETH )、アービトラム( ARB )、オプティミズム( OP )、ポリゴン( POL )、Baseのブロックチェーンを採用している模様。なお、知事の公式サイトによると、過去にはスイ( SUI )やステラ( XLM )も候補に上がっていた。
また、発行には、ブロックチェーンの相互運用を実現する「LayerZero」のプロジェクトがパートナーとして協力している。
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