米フィデリティ、独自ステーブルコイン発行を計画=報道

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米投資会社大手フィデリティ・インベストメンツが独自のステーブルコイン発行を計画していると、匿名情報源に基づいて26日にフィナンシャルタイムズが報じた。

同社はトークンのテストを最終段階で進めており、デジタル資産部門を通じて運用される予定だという。米国で初の暗号資産規制フレームワークが整備される中、5兆ドル規模の資産運用大手がデジタル資産分野への進出を深化させる動きとなる。

流通額1400億ドル、ステーブルコインの最大手である暗号資産(仮想通貨)米ドルステーブルコイン「USDT」を発行するテザー社は高い収益性で知られる。主な収益源は、USDTの裏付け資産として保有する米国債や短期金融資産から得られる利息収入、発行・償還時に徴収される手数料などだ。

2024年第2四半期(Q2)の財務証明書によると、同社の2024年上半期の純利益は史上最高の52億ドルに達し、2023年通年の収益は62億ドル(約8,837億円)で、大手投資会社ブラックロックの同年収益55億ドル(約7,839億円)を 上回 った。

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米国では、ドナルド・トランプ大統領の選出後、暗号資産の監督に関する規制変更の流れが顕著だ。トランプ大統領は、2025年3月20日にニューヨークで開催された暗号通貨会議で、8月の議会休会前に安定通貨法案を可決するよう議会に促した。

フィデリティ社は、5月末に米ドル建てマネーマーケットファンド(MMF)であるフィデリティ・トレジャリーデジタルファンド(FYHXX)のオンチェーン版を立ち上げる予定で、MMFのトークン化は、既にブラックロックやフランクリン・テンプルトンが先行している。

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