ビットコイン50万円上昇も現物やオプション市場で弱気継続|仮想NISHI
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨ビットコイン( BTC )は前日比で一時50万円の上昇となった。これは、米国政府が4月2日に発動を予定している関税に関して対象国および品目が限定的になるとの報道を受け、市場における関税政策への警戒感が後退し株価が上昇したことによるものである。ビットコインは株式市場と連動するかたちで値を上げた。
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ビットコイン市場は上昇基調にあったが、成行注文の動向を見る限り、直近では現物の売りが優勢(下画像赤枠)となっており、市場には下落への警戒感が広がっていると考えられる。今回の上昇は、デリバティブ市場を中心としたショートポジションの買戻しによるものである可能性が高い。
また、オプション市場においてはプットコールレシオ(PCR)が上昇しており(下画像黄矢印)、投資家心理が弱気に傾いていることが見て取れる。
本日のビットコインは上昇したものの、その値動きは株価に連動したものであり、自律的かつ力強い上昇とは言い難い。ビットコインの内部環境は悪化しており、加えて外部環境においても米国政府の関税政策およびそれに伴うインフレリスクを背景に、米国景気の減速が予想される状況にある。
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3/28日 米PCEデフレータ
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