カルダノの開発母体であるインプット・アウトプット・グローバル(IOG)が研究・開発を主導するプライバシー特化ブロックチェーン「ミッドナイト」は3月30日、ジェネシスブロックの生成をもってメインネットの稼働を正式に開始した。ミッドナイト財団が同日に発表した。
ミッドナイトは「第4世代ブロックチェーン」と位置づけられ、ゼロ知識証明を活用したハイブリッド台帳アーキテクチャを採用する。
公開データと非公開データを1つのトランザクション内で処理でき、残高や取引相手の情報を秘匿する「シールド資産」と公開状態の「アン・シールド資産」を開発者が柔軟に選択できる設計だ。
トランザクション手数料はネイティブトークン『NIGHT』から生成される再生可能リソース「DUST」で賄われ、NIGHTは日常取引で消費されない仕組みとなっている。
初期ノードオペレーターには、ワールドペイ、マネーグラム、ブリッシュ、ボーダフォン傘下のペアポイント、イートロ、グーグル・クラウド、ブロックデーモン、シールデッド・テクノロジーズ、アルファトン・キャピタルが参加する。
ミッドナイト財団のプレジデントであるファーミ・シード氏は「プライバシーがシステムそのものに組み込まれることで、現実の資産や活動を基礎データを公開せずにオンチェーン化することが可能になる」と述べた。カルダノのステークプール・オペレーターはミッドナイトのバリデーターを兼務してNIGHTトークンを獲得できる仕組みも設けられており、カルダノの既存インフラとの連携が図られている。
また先週にはUK規制下のモニュメント・バンクが最大2億5,000万ポンド相当の個人預金をミッドナイト上でトークン化する計画を発表しており、機関投資家からの実需が早くも動き始めている。
ミッドナイトの開発にあたり、カルダノ創業者チャールズ・ホスキンソン氏は自己資金として約2億ドル(320億円)を投じた。同氏は「サトシが健全な通貨を、イーサリアムがプログラマビリティを、カルダノがスケールとガバナンスを与えた。そして、ミッドナイトはアイデンティティとプライバシーを取り戻すものだ」と述べ、第4世代チェーンへの移行の重要性を強調した。
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