米大手投資銀行のモルガン・スタンレーは27日、現物ビットコイン( BTC )ETF(上場投資信託)「Morgan Stanley Bitcoin Trust(ティッカー:MSBT)」に関するS-1修正届出書を米証券取引委員会(SEC)に提出し、年率0.14%という手数料を開示した。
この水準は、現時点で最安値のグレースケール・ビットコイン・ミニ・トラスト(Grayscale Bitcoin Mini Trust)の0.15%を1ベーシスポイント下回り、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)の0.25%より11ベーシスポイント低い。
承認されれば、MSBTは米大手銀行が直接発行する初の現物ビットコインETFとなる。ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・ザイファート氏はこの手数料設定を「大きな一手」と評し、4月上旬にも上場する可能性が高いと予測。
またニューヨーク証券取引所はすでにMSBTの上場通知を公表しており、SEC最終承認後に速やかに取引が開始できる体制が整っている。
ファンドの仮想通貨保管にはコインベースがプライムブローカー兼カストジアンとして、BNYメロンがキャッシュ管理および事務処理を担当する。
ブルームバーグのエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、モルガン・スタンレーが約1万6,000人のファイナンシャルアドバイザーを通じて6.2兆ドルの顧客資産を管理しており、この低コスト設定によりアドバイザーが同商品を顧客に推奨する際の利益相反が解消されると指摘した。
モルガン・スタンレーは1月にソラナおよびステーキング型イーサリアムのETF申請も提出し、2月には仮想通貨のカストジアン業務や取引・ステーキングサービスを手がけるための全国信託銀行免許を申請するなど、デジタル資産分野への本格参入を着々と進めている。
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