ブルームバーグが13日に事情に詳しい関係者の話として報じたところによると、HSBCとスタンダードチャータード銀行は、香港金融管理局(HKMA)が付与するステーブルコイン発行ライセンスの第1陣に含まれる見通しだ。
香港ドル連動型ステーブルコインを発行しようとする事業者は、HKMAによるライセンス取得が義務付けられている。
HKMAは2026年2月時点でライセンス申請を36件受理しており、Financial Secretaryのポール・チャン氏は2026〜27年度予算演説において、3月中に第1陣のライセンスを発行すると表明した。また、サウスチャイナ・モーニング・ポストは3月24日前後の認可を報じており、当初は「少数」のライセンスのみを承認する方針だ。
HSBCとスタンダードチャータード銀行はいずれも香港で法定紙幣の発行権を持つ「銀行券発行銀行」であり、HKMAはこうした銀行主導の発行体を優先する方針を示している。十分な資本力と信用力を持つ既存銀行を先行させることで、ステーブルコインの安全性確保と普及促進の両立を図る狙いがある。
ライセンス取得後、HSBCとスタンダードチャータード銀行は香港ドル連動型ステーブルコインの発行を通じ、貿易決済や送金分野でのデジタル資産活用を推進するとみられる。HKMAは持続可能なビジネスモデルと強固な規制遵守体制を持つ発行体のみを認可する方針であり、ライセンス取得数は当面限定的となる見込みだという。
専門家の間では、既存大手銀行の参入により機関投資家や一般企業のステーブルコイン利用に対する信頼性が高まるとの見方が出ている。
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