トランプ一族が関与する米マイニング企業アメリカン・ビットコイン(ティッカー:ABTC)は、過去21日間で500枚超のビットコイン( BTC )を積み増し、保有総数が6,500BTCを超えたと開示した。現在の市場価格換算で728億円相当に達する。
ビットコイン・トレジャリーズのデータによると、同社の保有規模は上場企業の中で17位前後に位置し、時価総額は約14億ドル規模だ。株価(ABTC)は開示直後の取引日に約11.7%上昇。ただし年初来では依然として-34%の下落圏にある。
コインポストが3月4日に報じた内容によると、同社は直前にASIC(特定用途向け集積回路)マイニングマシンを1万1,298台追加購入し、カナダ・アルバータ州のドラムヘラー施設への3月配備を予定。これにより保有マシン数は約8万9242台、採掘能力は約28.1 EH/s(エクサハッシュ毎秒)に達する見込みだ。
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同社は採掘したビットコインを市場で即売却せず、自社のトレジャリーウォレットに蓄積する「マイニング・トゥ・トレジャリー」戦略を推進している。競合他社の多くがAI・高性能コンピューティング(HPC)向けデータセンター事業にシフトする一方、アメリカン・ビットコインはビットコイン蓄積に特化した路線を維持している点が対照的だ。
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また、同社の2025年通期決算では、ビットコイン市場価格の下落に伴う会計上の含み損が膨らみ、純損失は1億5,000万ドルを超えた。ただし初年度の売上高は1億8,500万ドルを超えており、マイニング事業自体は第4四半期に53%の粗利益率を達成している。
今後は3月のドラムヘラーへのマシン配備完了を経て、ハッシュレートと蓄積ペースがさらに加速するかが焦点となる。


