「イーサリアムはすでに底打ちして5400ドル台まで上昇の可能性」トム・リー引用の価格分析
ファンドストラット共同創設者でビットマインの会長を務めるトム・リー氏は26日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )の価格分析をXで引用した。
この分析は、ファンドストラットのテクニカル戦略責任者であるマーク・ニュートン氏が行ったもの。ニュートン氏は、イーサリアムの価格は4,300ドル(約63万4,000円)付近で底を打ち、最高値を更新して5,100ドルを超え、5,400ドルから5,450ドル(約80万3,680円)近くまで上昇する可能性があると分析している。
今回の投稿内容を見ると、この分析はニュートン氏からリー氏に送られたものだ。以下の画像が引用されているチャートである。
まず、このチャートの作成時間の欄には日本時間で8月26日9時33分という日付が書かれている。ニュートン氏は「次の12時間のどこかで」4,300ドル付近で底を打つと分析していた。
「CoinGecko」のデータによると、イーサリアムは同26日10時に4,342ドルまで下落した後に上昇。本記事執筆時点の価格は4,500ドルを超えており、現在は分析通りになっている。
また、ニュートン氏は「このトレンドが変化したり、8月18日以降の安値である4,067ドルを下回ったりすることに非常に懐疑的だ」とも主張した。投稿内容から「トレンド」とは、チャートに引かれている斜めの黒線(トレンドライン)を指しているとみられる。
その上で、到達時期までは明記していないが、理想的な値動きとして最大5,450ドルの水準まで上昇しうると分析した。
一方で、この分析は、トレンドラインを下回ることがあれば予想通りにならない可能性があることも示している。また、投資資産の価格予想は、ニュートン氏が行ったテクニカル分析以外に、ファンダメンタルズ分析も必要である。
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イーサリアムの価格上昇を予想する分析は他社でも行われている。
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産リサーチ部門のグローバル責任者であるジェフリー・ケンドリック氏は26日、イーサリアムの価格とイーサリアム財務企業の株価は、過小評価されて割安であるとの見方を示した。分析を入手したメディアが報じた。
ケンドリック氏は今回、6月以降イーサリアム財務企業がイーサリアムの循環供給量の2.6%を、現物ETFが2.3%を購入して、合計で4.9%が吸収されたと指摘。この需要がイーサリアムの最高値更新に貢献したとの見方は多い。
一方でケンドリック氏は、財務企業は最終的に合計でイーサリアムの循環供給量の10%を保有する可能性があるとみているという。イーサリアムの価格や財務企業の株価が割安であるとの主張する背景にはこういった潜在的な需要や、ステーキングで利回りを得られる優位性があるようだ。
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同氏は、イーサリアムのターゲット価格は2025年末までで7,500ドル(約110万6,000円)、2028年までで2万5,000ドル(約368万6,600円)であるとの見方を現在も維持。最近の価格の下落は買い場とみているという。
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