明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン( BTC )は前日比+1.17%の1BTC=114,209ドルに。
市場全体の低迷にもかかわらず、大手機関投資家は積極的な買い増しを続けている。
最大のETH保有者であるBitmine Immersionは最近52,475ETHを追加購入し、総保有額は66億ドル近くに達した。また、SharpLinkも143,593ETHを4,648ドルで取得するなど、大口投資家による資金流入は継続している。
ブロックチェーントラッカーによれば、FalconXにリンクされたウォレットからも3,800万ドルを超える新規流入が確認されており、機関投資家がイーサリアムの長期価値に賭けた投資を継続していることが明らかになっている。
一方で個人投資家の動向は対照的だ。8月のアクティブなイーサリアムアドレス数は約28%減少し、ネットワーク成長も鈍化している。
市場専門家は、今週開催される連邦準備制度理事会のジャクソンホール会合を前に、マクロ経済の不確実性が高まっているため、イーサリアムは引き続き圧力にさらされる可能性があると警告している。
パウエルFRB議長は、日本時間8/22(金)23時より、米経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演予定だ。
パウエル氏が利下げの可能性やハト派的姿勢を示唆すれば、新たなリスク選好と流動性への期待に後押しされ、相場に追い風となるだろう。
逆に利下げに強く反対し、インフレ懸念を強調した場合、リスク回避感情が高まり、さらなる調整局面が訪れる可能性がある。
市場関係者は「仮想通貨特有の要因よりもマクロ経済の不確実性が市場を動かしている」と分析しており、FRBの方針示唆まで神経質な状態が続くと予想される。
ビットコイン現物ETFは8月19日に5億2,300万ドルの純流出を記録し、3日連続の流出となった。
イーサリアム現物ETFも約4億3,000万ドルの流出を記録している。今週後半のジャクソンホール会議での金利政策に関する発言が、暗号資産市場の今後数カ月の方向性を決定づける可能性がある。
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