著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
元フェイスブック幹部で億万長者投資家のチャマス・パリハピティヤ氏が、新たなSPAC(特別買収目的会社)「アメリカン・エクセプショナリズム・アクイジション」の設立をSEC(米証券取引委員会)に申請した。同社は2億5,000万ドル(370億円)の資金調達を目指し、ニューヨーク証券取引所への上場を予定している。
パリハピティヤ氏はスリランカ系カナダ人の起業家で、フェイスブックの成長部門責任者を務めた後、ベンチャーキャピタル「ソーシャル・キャピタル」を設立した人物だ。過去に12のSPACを立ち上げ、「SPAC王」の異名を持つビットコインの長期支持者としても知られている。
新SPACは分散型金融(DeFi)、人工知能、防衛技術、エネルギー生産の4分野に特化する戦略を掲げている。特にDeFi分野では、従来の金融と分散型金融の統合が次の発展段階になると位置づけている。
申請書類では、サークル(CRCL)の成功やステーブルコインの主流採用を例に挙げ、DeFi市場の成長可能性を強調した。パリハピティヤ氏は「米国の世界的リーダーシップを維持する革新的セクターの企業発掘」を目標に掲げている。
同SPACは1株10ドルで2,500万株のクラスA株式を発行予定で、ケイマン諸島法人として設立される。ティッカーシンボルは「AEXA」で、買収対象企業の特定から上場完了まで24カ月の期限が設けられている。
パリハピティヤ氏の過去のSPACには、バージン・ギャラクティック、オープンドア、クローバー・ヘルス、ソーファイなどがあり、上場時には数十億ドルを調達した。ただし多くのSPAC銘柄はピーク時から70-95%下落しており、市場の注目度は低下していた。
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