「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
2025年8月25日から26日にかけて東京で開催されるアジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX 2025」。衛星通信を活用した分散型インターネットインフラを構築するSpacecoinが、同イベントのスポンサーとして参加することが決定した。
従来の中央集権的なインターネットインフラの課題を解決し、世界中にインターネットアクセスを提供することを目指す同プロジェクトに注目が集まっている。
今回、WebXのタイトルスポンサーとしてブース出展するSpacecoinの創業者であるTae Oh氏を独占取材。宇宙空間に展開する衛星群を活用した革新的なDePIN(分散型物理インフラネットワーク)プロジェクトの詳細について話を伺った。
Tae Oh氏は、世界初の低軌道衛星群を活用したDePINプロジェクト「Spacecoin」の創業者。グローバルで信頼性の高いインターネットアクセスを実現するオープンプロトコルの構築を目指している。
技術的な専門知識と金融・デジタル格差の解決への長年の取り組みという独自の背景を持つ。Spacecoinの親会社であるGluwaの創業者兼CEOとして、10年以上にわたりブロックチェーンベースの金融サービスへのアクセス拡大を目指すソリューションを構築。
また、新興市場で数百万件のオンチェーンマイクロローンを実現したL1ブロックチェーン「Creditcoin」も創業し、従来の銀行インフラが不足している地域で個人や中小企業の信用履歴構築を支援してきた。
Spacecoinでは、同じミッションをデジタルアクセス分野に展開。国境、独占、ゲートキーパーを回避する分散型インターネットネットワークを構築し、世界中の人々に情報、機会、金融システムへのアクセスを提供するビジョンを掲げている。
私たちがWeb3という基盤を選んだのは、インターネットインフラの中央集権化という根本的な問題を解決するためです。現在のインターネットインフラは少数の事業体によって管理されており、単一障害点や管理の集中化という課題を抱えています。
これに対して、私たちはブロックチェーン対応の衛星による分散型ネットワークを構築し、グローバルな接続性を提供しようとしています。ネットワークの分散化により、コミュニティによるガバナンスと所有権が可能になり、ネットワークのユーザーと運営者に権力を取り戻すことができるんです。
さらに、ブロックチェーン技術により、分散化されたノード同士がお互いを信頼することなく協調できます。これは、真にパーミッションレスなグローバル通信インフラを構築する上で不可欠な要素だと考えています。
私たちはWeb3を、誰もが利用できる強靭でパーミッションレスなインフラを構築するための基盤として捉えています。従来の中央集権的なシステムでは、数十億人がサービスを受けられず、サービスの中断に対して脆弱な状態に置かれています。
Web3は、従来のISPがサービスを提供できない、または提供しようとしない困難な場所でもカバレッジを提供しながら、経済的に競争力のあるインフラを構築することを可能にします。インターネット接続のような必須サービスへのアクセスを民主化する、それがWeb3の力だと信じています。
WebXはアジア最大のWeb3カンファレンスであり、「つながっていない人々をつなげる」という私たちの野心的なミッションを、ブロックチェーンとフィンテック分野のグローバルなビジョナリー、イノベーター、思想的リーダーと共有する完璧なプラットフォームだと考えました。
WebX 2025のスポンサーになることで、中央集権的なインフラを超えた未来の接続性を理解している、ビルダー、投資家、組織と関わることができます。また、日本はテクノロジーイノベーションのリーダーであり、島国でもあることから、私たちの衛星ベースの分散型インターネットソリューションにとって、探求する価値のある理想的な市場でもあるんです。
私たちのブースは「宇宙を地上に持ってくる」というコンセプトです。目玉は、実際に低軌道に展開している私たちのキューブサットの実物大モデルです。これらの衛星が分散型ネットワークを構築していきます。
来場者の方々には、グローバルな接続性の問題をどのように解決しているかを説明するビデオやインタビューを表示するインタラクティブなビジュアルウォールを通じて、私たちのミッションに触れていただけます。
ハイライトは、宇宙からカバレッジを提供する技術を実際に見て理解していただくことです。分散型でパーミッションレスな衛星インターネットという抽象的な概念を、具体的で現実的なものとして体験していただけるはずです。
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