米CboeとNYSE、仮想通貨ETF上場基準をSECへ提案
CboeのBZX取引所とNYSEアルカは30日、仮想通貨上場投資信託(ETF)の包括的上場基準を米証券取引委員会(SEC)に提案した。現行制度では個別銘柄ごとに19b-4フォームの提出が必要で、最大240日の審査期間を要しているが、新基準により一定条件を満たすETFは個別承認を経ずに上場可能となる。
SECが提案された包括基準を承認すれば、条件を満たす仮想通貨ETFは19b-4フォーム要件なしで上場・取引が可能となる。Cboe広報担当者は「審査期間の大幅短縮により、市場参加者にとってより効率的なプロセスが実現する」と期待を示した。
Cboeは商品ベース信託株式の取引・上場を規定するルール14.11(e)(4)の変更を申請した。これについて、ノバディアス・ウェルスのネイト・ゲラシ社長は「発行者は特定条件を満たす限り、各仮想通貨ETFの個別承認申請が不要になる」とXで説明した。
また、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏によると、新基準では6ヶ月以上コインベース・デリバティブ取引所で先物取引されている銘柄が承認対象となる。
また、バルチュナス氏は現在のアルトコイン銘柄ETFの申請に関する承認時期について「9月から10月頃に一括承認される可能性が高い」との見通しを示している。包括基準導入により、米国の仮想通貨ETF市場は新たな成長段階に入る見込みで、投資家にとってアクセス拡大と選択肢増加が期待される。
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