リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表 イーサリアムとの相互運用実現へ
リップル社は6月30日、イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を備えたXRPレジャー(XRPL)のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表した。
このローンチは、汎用的なスマートコントラクトをXRPLのエコシステムにもたらす取り組みにおける重要なマイルストーンであると説明。これで開発者は、イーサリアム上のdApps(分散型アプリ)をXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
今回のサイドチェーンは、何年も前から開発とテストを実施してきた。2025年2Q(4月から6月)に正式稼働させる予定が以前から発表されており、PeersystやAxelarらと協業して、計画通りにメインネットをローンチさせた。
Peersystのフェラン・プラットCEOは、今回の発表で以下のようにコメントしている。
関連: リップル、Wormholeと提携しXRPLのマルチチェーン相互運用性を拡張
スマートコントラクトを使うアプリの開発者はこれまで、EVMかXRPLのどちらかを選択する必要があったが、今回のサイドチェーンでこのトレードオフを取り除くことができるとリップル社は説明。これが、EVM互換サイドチェーンの重要性であると述べている。
そして、イーサリアムのプログラミング言語のSolidityや人気ウォレットのメタマスクなどをXRPLのエコシステムで使用できるようになったとも説明。また、今回のサイドチェーンはガス代の支払いにXRPを使用するとも述べている。
イーサリアム開発者側のメリットとしては、XRPL上の600万超のウォレットにアクセスできるようになること、規制下の資産を扱いやすくなることなどを挙げた。
そして、今後はレンディング、トークン化、決済などのユースケースの増加が期待できると述べている。
関連: 「機関向けDeFiを主導へ」リップル社、XRPLの2025年の開発計画を発表
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン...
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
ビットコイン、需要マイナス転換か仮想通貨オンチェーン分析企業Cryptoquantの登録アナリストCrazzyblockk氏は29日、ビットコイン(BTC)のオンチェーン(見かけ)需要指標がマイナスに...
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。...