メタプラネットやAIフュージョン、国内ビットコイン保有企業の株価が大幅安
国内のビットコイン関連株銘柄であるメタプラネット(前日比-11.7%)とAIフュージョンキャピタルグループ(-7%)の株価は、4月9日にビットコイン( BTC )価格の反落を受けて大幅に下落した。ビットコイン価格は前日に一時8万ドル台を回復したものの、トランプ米政権による中国製品への累計104%関税の発表を受けて再び下落し、7.5万ドルを割れる手前で推移している。イーサリアム( ETH )や XRP など、他の仮想通貨も軒並み値を下げている状況だ。
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AIフュージョンキャピタルグループは9日、前日までに追加で2億円分のビットコイン( BTC )を購入したと発表した。同社は3月11日に総額5億円分の仮想通貨購入を取締役会で決議し、3月13日に1億円分を購入していた。
今回の追加購入により、計画の5億円のうち累計3億円分の購入を実行したことになる。今回購入したビットコインは16.62枚で、平均取得単価は1,203万2,484円。これにより、同社の保有するビットコイン総数は24.63枚となった。9日13時時点での時価単価は1,177万9,594円、時価評価額は約2億7,000万円で、足元では含み損を抱えている状況となっている。
同社は今回の購入について「仮想通貨の直近の価格下落を中長期投資の好機と捉えた」と説明しており、今後も市場環境を見ながら戦略的に仮想通貨を購入していく予定としている。
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一方、メタプラネットは4月2日に前日に続き、新たにビットコイン160枚を追加購入したと発表していた。平均購入価格は1枚あたり1,248万9,609円で、総額19億9,800万円に相当する。この追加購入により、同社の累積保有枚数は4,206枚に達し、平均購入価格は1,292万5,927円、総取得額は543億6,600万円となっている。一方、ビットコインの価格は現在1,1039,415円となっており、メタプラネットの平均取得価格を下回っている状況だ。
両社株価の下落は、直近のビットコイン価格の急落により含み損が拡大する懸念から売りが広がったものとみられる。市場では関連銘柄としてリミックスポイント(前日比-9.75%)、gumi(-7.6%)なども同様に売られる展開となった。
一方、ビットコインを最も保有している米ストラテジー社は現在528,185 BTCを保有しており、その取得平均価格は67,458ドル。ビットコインの価格がさらに11%ほど下落すれば、平均水準を下回ることとなり、投資家の懸念が高まっている。
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