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コインベース、世界最大の仮想通貨オプション取引所デリビット買収交渉が最終段階に

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米仮想通貨取引所大手コインベースが、ビットコインとイーサリウムのオプション取引で世界最大のデリビット(Deribit)の買収交渉を進めていると、ブルームバーグが22日に複数の関係者からの情報として報じた。両社はすでにドバイの規制当局に交渉を通知しており、買収が実現すればデリビットが保有するドバイのライセンスもコインベースに移行する見込みだ。

デリビットの企業価値は40億〜50億ドルと見積もられているが、最終合意に達したかどうかは不明だという。コインベースの広報担当者は「噂や憶測についてはコメントしない」としつつも、「世界の経済的自由を高めるという大胆な使命を持ち、ロードマップを加速するための機会を常に模索している」と述べた。

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今回の買収が実現すれば、業界史上最も重要な買収の一つとなり、コインベースにとっても収益性の高い仮想通貨デリバティブ市場への更なる事業拡大となる。オプション取引は、変動の激しい資産クラスにおいて、投資家がリスクをヘッジする手段として人気が高い。

デリビットは2016年にオランダで設立され、ビットコインをはじめとする様々な仮想通貨銘柄のオプション、先物、現物取引を提供。同社の取引高は昨年ほぼ倍増し、約1.2兆ドルに達した。一方、コインベースは米国最大の仮想通貨取引所で、2023年にバミューダ拠点のデリバティブ取引所を立ち上げているが、これまでは現物取引が主力だった。

一方、トランプの大統領復帰により、仮想通貨業界では買収の動きが増えつつある。トランプ政権は業界支持者を政府の要職に任命し、ビットコイン準備金の創設など業界に有利な政策を実施している。先日もコインベースの競合であるクラーケンが、小売先物取引プラットフォームのニンジャトレーダーを15億ドルで買収すると発表した。

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