ビットコイン創造者サトシ・ナカモト氏(正体不明)にちなむ「サトシ時代」の2010年7月に採掘された100.02BTCのビットコイン( BTC )が、7日に約16年ぶりに移動した。移動時の価値は約830万ドル(13億円)で、採掘当時の約29ドルから約28万6,000倍に増えた。
送金の動きは7日18時52分(協定世界時)にブロック970,379で承認され、ビットコインは10BTCと90.02BTCに分けて2つの新しいアドレスへ送られた。手数料は1,467サトシ(1億分の1BTCが1サトシ)で約1.22ドルとなり、移動先は採掘当時に存在しなかったbc1q形式のアドレスだった。
移動元のアドレスは2015年から2018年にかけて別のコインを4回送金していたが、コインの動きを追跡するギャラクシー・リサーチは、今回のコインが2010年7月30日の入金以降動いていなかったとしている。移動から所有者は特定できず、アドレス間の移動は必ずしも売却を意味するものではない。
今回とは別のウォレットによる初期のBTCの移動は、2025年2月にも確認されており、採掘時に1コイン0.10ドルだった50BTCのビットコインが約15年ぶりに動いた。当時の価値は約500万ドルだった。
また、8月には、2011年7月に初めて受け取られた49.97BTCのビットコインが約15年ぶりに移動し、ブロックチェーン分析プラットフォームのアーカムがプライムブローカーのファルコンエックスと分類するウォレットへ送られた。ただ、この分類だけでは売却は確認できない。
さらに、8月16日から26日にかけては、2011年・2012年・2014年から休眠していた6つのウォレットが、約4,000万ドル相当の553.59BTCのビットコインを移動したことも観測された。
なお、今回の10BTCと90.02BTCは8日時点で新しいアドレスにとどまっており、さらなる送金は現時点では確認されていない。