暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)で、イーサリアム財団の出身者が創設した「イーサリアム・インスティテューショナル(Ethereum Institutional)」という組織が新たに誕生した。
イーサリアム・インスティテューショナルは、L2を含めたイーサリアムのエコシステム全体の機関・企業への普及を加速させることを目的とする独立した非営利組織。イーサリアム財務企業のビットマインとシャープリンク、イーサリアムの共同創設者ジョセフ・ルービン氏などからサポートを受けて本格的に活動を開始した。
今回の内容は、イーサリアム・インスティテューショナルやシャープリンクなどが1日に発表。イーサリアムにおける大きな独立組織の創設は、研究開発組織「エスラボ(Ethlabs)」に続き、二例目であると述べている。イーサリアムでは最近、関連組織の再編や創設が進んでいる。
イーサリアム・インスティテューショナルが目指すのは、機関や企業がイーサリアムのエコシステムに参入したり、イーサリアムを採用したりする際の入口となること。イーサリアム財団の市場開拓チームが1年にわたって主導してきた機関向けの取り組みを引き継ぐ。
現在の業界の状況については、世界の大手金融機関がトークン化やステーブルコイン、オンチェーン市場をどこに展開するかの決断を下しつつあるとの認識を示した。
そして、今後数年間で下されるプラットフォームの選択は、長期的なネットワーク効果を伴う基礎的な決定となるだろうと述べている。
その上で、イーサリアム・インスティテューショナルが担うのは、機関や企業がイーサリアムを選択する際の支援をすること、機関や企業がプロダクトを構築するために必要なサポートをエコシステムから受けられるようにすることであるとしている。
具体的には、リサーチを行ってイーサリアムに関する情報を機関や企業に提供したり、通貨の「ETH」を中核インフラとして位置付けてマーケティングをしたり、機関のニーズを発見して製品の研究開発にフィードバックしたり、イベントを開催したりすることなどを最初は優先していくとした。
そして、より明確なミッション、広範な地理的展開機能、長期的な資金調達体制を備えた組織を目指すと説明。資金については、ビットマインとシャープリンク、ルービン氏、他の個人や機関の支援を受けていると述べている。
組織の立場については、エスラボと補完し合いながら、イーサリアムの次章を支えていくと説明。今回の発表を受けて、イーサリアム財団も協業することを楽しみにしているとコメントしている。
発表でビットマインのトム・リー会長は以下のように述べた。
なお、リー氏やシャープリンクのジョセフ・シャロムCEOは、イーサリアム・インスティテューショナルの取締役会に加わる予定だと説明している。