ナスダック上場のビットコインDAT企業のナカモトは22日、同社の医療クリニックが19日に営業を終了したと発表した。残りの管理業務は2026年第3四半期中に完了する見込みだという。
ナカモトはビットコインをテーマとするメディア・情報サービス、資産運用・金融サービス、コンサルティング・アドバイザリーの3事業を軸とするビットコイン専業企業への移行を目指してきた。今回のクリニック閉鎖により、医療事業からの撤退が事実上完了した。
デービッド・ベイリー会長兼最高経営責任者は「医療クリニックを閉鎖した今、ナカモトはビットコイン専業企業としての戦略実行に専念する。世界トップのビットコインメディア・イベント事業、成長中の資産運用事業、アドバイザリー事業という差別化されたプラットフォームを構築しており、これらの事業拡大と株主への長期的な価値創出に完全に集中する」と述べた。
ナカモトは2025年、ユタ州を中心に医療クリニックを運営していたカインドリーMDとの合併を経て誕生した。合併時のPIPE(私募増資)調達額は約5億4,000万ドルで、調達資金はビットコイン購入に充てられた。
旧カインドリーMDが展開していたクリニック事業は子会社のカインドリー合同会社を通じて継続されていたが、今回の閉鎖をもって全面撤退となった。
ナカモトはビットコイン・マガジンやビットコイン・カンファレンスを運営するBTC Inc.と、ビットコインネイティブな資産運用会社のUTXOマネジメントを傘下に持つ。
ブロックのデータによると、23日時点でナカモトは4,467BTCのビットコインを保有しており、評価額は約2億7,850万ドル(約450億円)だ。比較として、マイケル・セイラー氏率いるストラテジーは847,363BTCのビットコインを保有する最大の企業保有者で、テザーとジャック・マラーズ氏が支援するトゥエンティワン・キャピタルも43,514BTCを保有している。
ナカモトは2026年第1四半期に2億3,880万ドルの純損失を計上した。損失の大部分はビットコイン保有および投資ポートフォリオに関連する非現金損失と、買収に伴う取引・統合コストによるものだ。
ナカモトは医療関連の管理業務を第3四半期中に完了させる方針で、ビットコイン事業の拡大を続けていくとしている。


