米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース支援のイーサリアム(ETH)L2「Base(ベース)」のチームは29日、アップグレード「Base Azul(以下、Azul)」をメインネットで実行したことをXで発表した。
AzulによってBaseはより速くなり、安全性も向上したと説明。そして、グローバル金融の拠点になる準備を整えているとも述べている。
Azulは以前からテストが行われていることが明らかになっており、先月には5月13日にメインネットで実施することを目指していると説明していた。今回の発表は、このAzulを実際にメインネットで実施できたことを報告する内容である。
Baseのチームは今年2月に、開発フレームワークを「OP Stack」から独自スタックに移行することを発表していた。今回のAzulは、独自スタック上で初めて行われるネットワークアップグレードだとしている。
今後もアップグレードを継続して目指すのは、次の10億ユーザーのために、自由な世界規模のオンチェーンエコノミーを構築することだ。
今回の発表で引用しているブログ(2026年4月公開)によれば、具体的にAzulでは「TEE(Trusted Execution Environment:信頼性の高い実行環境)」とゼロ知識証明を1つのシステム上で組み合わせ、セキュリティや分散性を向上させた。
ユーザーにとっては、出金が速くなったり、資本効率を向上させたりできるメリットもあると述べている。
他にも、パフォーマンスに特化したクライアントスタックを使うようにすることで処理能力を高めて1ギガガス/秒(1秒あたり10億ガスの処理能力)に向けた最適化を続けていたり、イーサリアムに合わせた最新の実行レイヤーの仕様を採用して開発者体験を向上させたりしていることも説明した。
今後については、ネットワークのアップグレードを継続していくと説明。上述した通り先月時点のブログでの説明ではあるが、2026年6月の終わりにパフォーマンスに特化したアップグレードを、同8月の終わりにはユーザー体験に特化したアップグレードを行う予定だと述べている。