米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは日本時間8日、サービス障害が発生したと発表した。
その後、主要な問題は完全に解決したと同日に発表済み。現時点では、バージニア州北部にある米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のデータセンター拠点で起きた障害が影響したと説明している。
コインベースがXで発表した内容によると、最初は米東部時間7日に複数のサービスで高いエラー率を検知。その後にエラーの原因が、上述したAWSのデータセンター拠点にあることを突き止めた。なお、最初の発表の時点で、顧客の資産は安全であると説明している。
コインベースのシステムは、1つの拠点で問題が起きても即座に回復できるように設計されているが、今回は複数の拠点に影響が及んでおり、中心となる取引サービスの障害が長引いたと説明している。AWSの障害の原因はデータセンターの温度の急上昇による過熱の模様だ。
コインベースは、これから全体的な分析を行うと説明。上記の内容は、調査が進んだり、AWSから情報が提供されたりする過程で変わる可能性があると述べている。
また、同社のブライアン・アームストロングCEOもXにコメントを投稿。可能な限り最良の取引環境を提供できるように、トレードオフはあるが今回の問題の対応策を再検討して、少なくとも障害時間を大幅に短縮できるようにすると説明した。
コインベースは今回の問題が発生した後、キャンセルのみが可能で新たな注文をすることができない「Cancel Only」というモードに切り替える対応を行った。その後は段階的に復旧を行い、取引サービスを再開している。
同社のウェブサイトによると米国太平洋標準時の7日には、アレオ(ALEO)やソラナ( SOL )のブロックチェーンで送受金の遅延が発生していたようだ。
AWSの障害でコインベースなどの仮想通貨サービスが影響を受ける事例は過去にも起きている。今回は相対的に影響範囲は狭いが、問題が起きる度に、世界のデジタルサービスがAWSという集中型クラウドプロバイダーに大きく依存していること、そのプロバイダーがダウンした場合の影響範囲が大きいことを懸念する声が強くなっている。


