暗号資産(仮想通貨)マーケットメイカーのウィンターミュート(Wintermute)は23日、週次レポートを公開してビットコイン( BTC )の相場を予想した。
ホルムズ海峡の通航が正常化して原油価格が安定すれば、7万4,000ドルから7万6,000ドル(約1,208万円)を再度試すことができると分析。一方で、ホルムズ海峡に起因する混乱が起きれば6万ドル(約954万円)半ばのレンジまで再度下落する可能性があるとの見方を示している。
ウィンターミュートは最近の市況について、トランプ米大統領がイランの発電所への攻撃を延期したことで原油価格が下落し、ビットコインが7万ドルの水準を超えたと指摘。一方、米連邦準備理事会(FRB)がより高い政策金利をより長く維持していることはビットコインのようなリスク資産には重荷になっていると述べた。
そして、今後のポイントは、トランプ大統領が5日間延期したイラン攻撃の動向であると指摘。もし、ブレント原油価格が100ドル付近で安定し、米国とイラン間の交渉が順調に進めば、エネルギー供給問題によるインフレ懸念が緩和するはずであるとの見方を示した。
そうなれば、先週のFOMC(連邦公開市場委員会)の会合後に後退した利下げへの期待が部分的に回復し、ビットコインへの逆風が和らぐと予想。この場合のビットコイン価格の次のターゲットが、これまで2回超えられなかった7万4,000ドルから7万6,000ドルのゾーンだとした。
また、イラン情勢の見通しが改善して機関投資家の押し目買いが続けば、その次は8万ドル(約1,272万円)が見えてくるとも述べている。
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一方でウィンターミュートは、米国とイラン間の交渉が順調に進まず、ホルムズ海峡の通航が制限されたままであれば、原油価格が上昇する可能性があるとも予測した。
この悲観的なシナリオでは、利下げ期待が後退したままになり、投資家のリスク回避が進むと分析。このケースでビットコインは、サポートラインである6万ドル半ばのレンジまで下落する可能性があると述べている。
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