暗号資産(仮想通貨)投資企業コインシェアーズ(CoinShares)でリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は23日、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは、2.3億ドル(約364億円)の純流入だったと報告した。
以下のグラフが、デジタル資産投資商品全体における週ごとの資金フローの推移。バターフィル氏はこれまでの週に比べると、流入ペースが大きく減速したと指摘している。
今回の減速の理由について同氏は、イラン情勢の長期化がセンチメント(市場の心理)の重荷になっているとの見方が優勢だと説明。一方でコインシェアーズは、17日から18日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)の会合の方が大きく影響したと考えていると述べた。
同社は、市場ではFOMCの会合や米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の会見の後に金融引き締め姿勢への警戒感が強まったとの見方を示しているという。
そして、バターフィル氏は、FOMCの影響が大きかったことは日ごとの資金フローが裏付けていると説明。週の初めの16日と17日は合計で約6.4億ドル(約1,006億円)が純流入したが、その後に約4.1億ドル(約641億円)が純流出したと述べた。
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デジタル資産投資商品への資金フローを原資産別に見たのが以下の表。バターフィル氏はビットコイン( BTC )の投資商品が純流入を主導したと述べている。
一方で、ビットコインをショート(売り注文)する投資商品にも資金が純流入したと指摘。この点については、依然として投資家の見方は分かれていると述べている。
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アルトコインについては、ソラナ( SOL )の投資商品が7週連続で純流入を継続していると説明。一方で、イーサリアム( ETH )の投資商品からは先週は純流出し、3週続いた純流入が途切れたと述べた。
また、以下はデジタル資産投資商品への資金フローを国別に見たデータ。純流出した国はなく、バターフィル氏は、米国が純流入を主導しており、ドイツとスイスへの流入も目立ったと指摘した。


