ビットコイン( BTC )ネットワークの演算能力を示すハッシュレートは、3月18日までの1週間で約8%低下し、920 EH/s(エクサハッシュ/秒)にまで落ち込んだ。
この急落は、中東でのイラン紛争勃発に伴う原油価格の高騰と、それに連動した世界的なエネルギー価格の上昇が、マイナーの運用コストを劇的に押し上げたことが主因であるようだ。
ネットワーク統計サイトのmempool.spaceによると、次回のマイニング難易度は、下方調整の幅が最大10%(当初予測は8%)へと拡大する見通しであり、これは過去5年間で2番目に大きな下げ幅となる。
米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は同日の会合で、エネルギー価格の上昇が2026年のインフレ予測を2.4%から2.7%に引き上げる要因となったことを認めた。
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ビットコインマイニングの主流である天然ガスや再生エネルギー利用は原油との直接的な相関性が薄いものの、産油国に拠点を置く約8〜10%のマイナーは電力コストの急増に直面している。
利益悪化に伴うマイナーの「降伏(保有BTC売却)」が懸念される一方で、イランのシェアは1%未満であり、ネットワーク全体の安全性への影響は限定的との見方が強い。
地政学リスクに伴う不確実性は残るが、ビットコイン独自の難易度調整機能が正常に作動しており、システムとしての堅牢性と供給能力は維持されている。
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