米商品先物取引委員会(CFTC)のマイク・セリグ委員長は9日、米フロリダ州で開催されたカンファレンスに登壇し、米国は世界における暗号資産(仮想通貨)の首都であるとの認識を示した。
セリグ氏は「プロジェクト・クリプト」のパートナーシップを介して、米国が仮想通貨領域を主導しているとも発言。これはCFTCが、原則主義にもとづいた監督を行う先進的な規制当局として歴史的な役割を拡大する、世代を超えた好機を手にしていることを意味すると述べた。
今回の発言は、事前に準備された原稿がCFTCの公式サイトに公開されている。冒頭では、今回の登壇で「米国の市場リーダーシップの新たな時代」について話すと説明し、今回話す内容はCFTC全体ではなく自身の見解であると前置きした。
仮想通貨やブロックチェーンに関しては上述した以外にも、ブロックチェーン技術や仮想通貨、スマートコントラクトが、商品(コモディティ)の取引、清算、決済、証拠金管理に新たな手段をもたらしていると述べている。
そして、市場がデジタル化して仮想通貨は主流化しつつあると発言。米国はゼロから国を作り上げ、日々アップデートを続けているとし、現在は新しい大きなイノベーションの波が始まっていると述べた。
他にも、プロジェクト・クリプトの取り組みを通して、CFTCと米証券取引委員会(SEC)の内部抗争を終わらせるとも発言。当局間の連携を強化し、規制の適用も工夫して、市場参加者に明確さをもたらすとしている。
セリグ氏は、革新者を米国に呼び込むためにも仮想通貨を明確に分類すると述べ、市場参加者に向けてCFTCとSECの管轄を明確にするとも説明した。
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今回セリグ氏は、革新者を米国に呼び込むために、ウォレットやDeFi(分散型金融)アプリなどのノンカストディアルなソフトウェアシステムに関する登録要件について、ガイダンスを提供するように職員に指示したとも説明している。
また、予測市場の米国ユーザーが増加している現状にも言及。現在は、ニュースメディアや専門家よりも、SNSやポッドキャスト、予測市場を信用する人が増えていると指摘した。
そして、予測市場とブロックチェーンを組み合わせることで、分散型の信頼や真実がどのように、偽情報、明白な嘘、銀行口座の解約(debanking)に対するチェック機能として働くかがわかるだろうとも述べている。
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