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ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析

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仮想通貨調査会社K33リサーチは最新レポートで、ビットコイン( BTC )が過去最高値から36%下落した現在の相場を感情主導の行き過ぎと分析。同社のベトレ・ルンデ調査責任者は、現在の価格乖離が長期目線の投資家にとって魅力的なエントリーポイントを生み出していると見ている。

K33によると、ビットコインは過去1カ月間のセッションの70%でナスダックをアンダーパフォームしている。これは2020年以降で数回しか見られなかった珍しいパターンで、10月8日と比較してナスダック指数に対して30%弱い水準となっている。

ビットコインがナスダックに対してこれほど大幅に遅れをとった過去3回は、いずれも明確な仮想通貨特有のショックと重なっていた。2024年7月のマウントゴックス送金とドイツ政府の売却、2024年1月のグレースケールの大量流出、そして2022年6月のテラ・ショックの時期だった。

最新の相対的なアンダーパフォーマンスは10月11日のトランプ関税ショックによるデレバレッジイベントから始まり、米国のQQQ指数(ナスダック100連動ETF)に対するビットコイン価格は2024年11月以来の最低水準に落ち込んだ。ビットコインは米大統領選後に得た相対的な強さを完全に失い、2021年と2024年初頭に見られた主要な相対水準を下回っている。

現在の相関関係は、QQQの下落日にはより急激に下がり上昇日の反発は弱くなっている。K33はこのパターンがリスクオフ環境における持続的な売り圧力を反映していると説明した。

また、ルンデ氏は、売りは飽和領域に近づいていると主張している。11月21日にビットコインが日中安値8万500ドルまで下落した際、現物取引高は143億ドルに達し2025年で6番目に高い水準となった。16万9,523BTCが取引され年間4番目の規模だった。

CME先物市場では急落中にフロントマンスプレミアムが逆張り的に上昇し、建玉は7カ月ぶりの低水準となる13万2,000BTC付近にある。永久先物の建玉は売却中に年間最高の約32万5,000BTCに達した後、ファンディングレートがマイナスになり約30万BTCに後退した。ルンデ氏はこれを積極的なロング解消と解釈し、先週の過熱したレバレッジの状況からの改善と見ている。

また、ETPフローにはストレスの兆候が見られるとも指摘した。1万BTC超の日次流出は今年4回しか発生していないが、そのうち2回が今月に集中している。11月20日には1万3,302BTCの流出があり、2025年で2番目の規模となった。

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過去30取引日の純流出は6万2,000BTCを超え、3月中旬以来の水準に達している。ルンデ氏はこの償還急増を感情が一時的に実際のファンダメンタルズを上回る環境に典型的な「高まったパニック」と表現した。

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