Bakkt決算、黒字転換で売上高27%増 事業再編が完了段階に
米ニューヨーク証券取引所に上場する仮想通貨関連企業Bakkt Holdings(バックト)は11日、2025年第3四半期の決算を発表した。売上高は4億220万ドルで前年同期比27%増、調整後EBITDAは2,870万ドルで前年同期比241%増となった。
同社はロイヤルティ・リワード事業を第3四半期に売却し、機関投資家向け取引、流動性、規制された保管サービス、AI関連事業への転換をほぼ完了したという。
アクシェイ・ナヘタCEOは「第3四半期はバックトの変革における決定的な瞬間となった。構造を簡素化し、戦略を明確にし、プラスの調整後EBITDAを達成した。これは当社の再編が機能している明確な証拠だ」と述べた。同社は長期債務をゼロにし、現金および現金同等物6,440万ドルを保有して四半期を終えた。
バックトは現在、従来型金融機関向けにターンキー型の仮想通貨サービスを提供する「B2B2Cモデル」を運営している。全米50州で送金業ライセンスを取得し、仮想通貨取引、送金、決済を可能にした。ビットコイン準備金も立ち上げ、9月には仮想通貨業界のベテランであるマイク・アルフレッド氏を取締役会に迎えた。
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同社の事業は3つの柱で構成される。バックト・マーケッツは機関投資家向け取引と保管サービスを提供し、バックト・エージェントはAI対応のプログラマブル・ファイナンスとステーブルコイン・プラットフォームを運営する。バックト・グローバルは日本を皮切りにマイノリティ出資(少数株主)を通じて国際展開を進める計画だ。同社は第4四半期にこの変革を完了する見通しを示している。
なお、同社株価は前日比-11.4%で、年初来では-17.6%となっている。
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