コインベース決算、純利益666億円に急増 仮想通貨市場のボラティリティから恩恵
米大手仮想通貨取引所コインベースグローバルが30日、第3四半期(3Q)決算を発表し、純利益が大幅に増加したことが分かった。仮想通貨のボラティリティ上昇により取引高が増加し、純利益は4億3,260万ドル(666億円)となった。前年同期の7,550万ドルから大幅に増加し、発表後の時間外取引で株価は一時3%以上反発した。
同社の取引収益は10億5,000万ドルとなり、前年同期の5億7,250万ドルから増加した。取引以外の事業を含むサブスクリプションおよびサービス部門の収益は34.3%増の7億4,670万ドルとなった。
コインベースは株主への書簡で「ステーブルコイン採用を通じて決済を加速している。仮想通貨政策の追い風と金融機関や企業による決済・財務ニーズでの採用が続くと予想される」と述べた。今年7月にステーブルコイン規制のジーニアス法が米国で成立し、伝統金融によるステーブルコイン事業参入を促している。
仮想通貨市場は7〜8月にトランプ大統領の友好的な仮想通貨政策が機関投資家の関心を集め上昇した。しかし8月下旬以降は弱い経済指標などが景気後退懸念を引き起こし、投資家がリスク資産を売却したことでセクター全体が下落した。ボラティリティ(価格変動率)上昇は投資家がポートフォリオのヘッジを求めるため、取引所に利益をもたらす傾向がある。
コインベースの株価は2025年に約28%上昇しており、ビットコインの同期間の12.36%上昇を上回った。
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