ビットコインは短期保有者が含み損ゾーンに、12月の利下げ期待後退で調整続く
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン( BTC )は前日比-0.64%の1BTC=109,680ドルに。
Glassnodeの分析によれば、直近の約5ヶ月以内にビットコインを購入した投資家(短期保有者:Short-Term Holder)の平均取得価格である113,000ドルを下回る水準で推移している。
この価格帯は強気と弱気のモメンタムが交錯する重要なラインとなっており、ここを回復できなければ、アクティブ投資家の平均購入コストである88,000ドルに向けてさらなる下落リスクが高まる状況との見方がある。
市場心理の悪化は数字にも表れている。分析企業サンティメントによれば、弱気予想が強気予想を大きく上回る状況となっている。
背景にあるのは、市場の不確実性だ。
ジェローム・パウエルFRB議長が、12月の追加利下げについて「当然とは言えない」と慎重な姿勢を示したことから、CMEのFedWatchツールによれば、12月の追加利下げが確実視されていた状態から70%程度の予想確率まで低下し、市場全体の重荷となっている。
アルトコイン市場の低迷が続いている。
大手暗号資産企業ジャンプ・クリプトが約2億500万ドル相当のSOLトークン110万SOLを売却したことで、ソラナは前日比6%の180ドル付近まで下落した。
同社は売却してすぐビットコインに転換しており、市場のリスクオフに備えた「逃避行動」と受け止められた。米国初のソラナ現物ETFが立ち上げられた直後のタイミングでの大口売却は、ETF承認で生まれた楽観的なムードを冷え込ませる結果となっている。
ただし、依然としてジャンプ・クリプトのSOLステーキング資産総額2億200万ドルの内7割をソラナが占めており、完全に撤退する可能性は低いとみられている。
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