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ビットコイン復調の兆し、ゴールドと逆相関、FOMC緩和期待が追い風|仮想NISHI

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*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨ビットコイン( BTC )10月半ばに急落したものの、日経平均株価が史上初の5万円を突破し、米国株式指数も3日連続で最高値を更新するなど、リスク資産への資金流入が強まる中で復調の兆しを見せている。

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主要アセットクラスとの過去2か月間の相関関係をみると、S&P500が+0.07、Nasdaq100が+0.11、金(ゴールド)が-0.20、原油(オイル)が+0.06となり、いずれとも強い相関を示していない。ただし直近の半月に限ると、ゴールド価格が下落する局面でビットコインが上昇しており、リスク資産としての性質を帯び始めている点は注目に値する。また、米国債利回りの低下によってステーブルコイン運用の利回り妙味が薄れつつあり、これがビットコイン相場の上値を抑える一因となっている可能性がある。

オプション市場においては、コールポジションが大きく増加している(下画像赤枠)。プットコールレシオ(PCR)は低下傾向にあり(下画像黄矢印)、市場参加者が強気姿勢へと転じつつあることを示唆している。特に12万ドル台や14万ドルといった現値を上回る水準のコール建玉が増加しており、市場の目線が明確に上方向へ移行していることが読み取れる。

仮想通貨全体では主要アルトコインの先物価格が現物を下回る水準で推移しており、全体的に売られすぎの状況が生じている。

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10月半ばの下落要因となった米中貿易戦争の再燃は一旦の終息を迎えており、これがビットコインが持ち直す主要因となっている。ビットコインはゴールドとの逆相関を直近で示し、よりリスク資産的な動きを強めている状況にある。

今後の焦点は10月30日に予定されているFOMCである。市場では金融緩和方向への転換期待が高まっており、これがビットコインにとって追い風となっている。2021年の半減期後の上昇局面では、10〜12月期に開催されたFOMCで引き締め方針が示され、相場が急落した経緯がある。今回の年末相場においても、上昇ラリーの有無は10月30日および12月10日のFOMCの決定内容に大きく左右されるとみられる。

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