イーロン・マスクの顧問弁護士、ドージコイントトレジャリー会社の会長就任へ　2億ドル調達計画

フォーチュン誌は29日、イーロン・マスクの個人弁護士アレックス・スピロ氏がドージコイン財務会社の会長就任を計画していると報じた。同社は最低2億ドルの資金調達を目指し、将来的な株式公開上場も検討している。

この計画はドージコイン財団が2025年初頭に設立した公式企業体「ハウス・オブ・ドージ」から承認を受けたとされる。複数の関係者が匿名でこの情報を確認しており、3人は直接投資提案を受けたという。

ハウス・オブ・ドージはマイアミに本社を置き、ドージコインの開発と普及を担当している。他の仮想通貨財団と同様に公式な財務（トレジャリー）会社として正当性を高める戦略を採用している。

スピロ弁護士はマスク氏だけでなく、ジェイ・Z氏やアレック・ボールドウィン氏など著名人の法的代理人も務めている。2024年8月にはドージコイン価格操作疑惑でマスク氏を擁護し、訴訟棄却を勝ち取った実績がある。

ドージコインは2013年開始のオリジナル「ミームコイン」で、マスク氏の発言と価格変動の相関性が高く、政府効率化省（DOGE）の名称にも採用された。

仮想通貨財務会社ブームの中で、マイクロストラテジーが2020年にビットコイン購入を開始して以来、184社が総額約1,320億ドルの仮想通貨購入を発表している。投資対象はビットコインのみならず、イーサリアム、ソラナ、HYPE、さらにトランプ家関連のWLFIトークンまで多岐にわたっている。

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