ソラナに新たな財務戦略事例 米上場の医療企業が580億円超の資金調達発表
医療機器・医薬品包装企業のシャープス・テクノロジー(Sharps Technology)は25日、暗号資産(仮想通貨)ソラナ( SOL )の財務戦略を開始する計画を発表した。
普通株や普通株の購入予約権を活用した私募増資によって4億ドル(約580億円)超を調達することも発表。これから、最大規模のソラナ財務戦略を行っていくと説明している。
シャープス・テクノロジーは、「STSS」のティッカーシンボルで米ナスダックに上場する企業。同社の株価は25日、終値で10.35ドルまで値を上げ、前日比プラス2.99ドルと40%超上昇し、一時は13ドルを超える場面もあった。
同社はソラナについて、処理が速く、世界で最も使用されているブロックチェーンの1つだと高く評価。トランザクションの処理量や手数料収入も多いと指摘した。
他にも、ステーキングの利回りが最大年利7%であることなど、様々なデータを引用。さらに、ステーブルコインや現実資産(RWA)トークンなどの領域の開発者に人気があり、機関による採用が進んでいることも指摘している。
今回の私募は、今月28日ごろに取引が完了する予定。調達資金は主に公開市場でのソラナの購入や財務戦略、企業の運転資金などに使うとした。出資には、ParaFiやPanteraら多くの投資家が参加している。
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ソラナの財務戦略を採用するにあたり、シャープス・テクノロジーはAlice Zhang氏が最高投資責任者になり、取締役会にも加わると説明。また、James Zhang氏が戦略のサポートを行うと述べた。
両氏は、Web3スマホ「Jambo」の共同創設者で、Alice氏はソラナのモバイルネットワークをローンチした実績があるとしている。
Alice氏は発表で以下のようにコメントした。
ストラテジー社のビットコイン保有から始まった仮想通貨財務戦略は現在、アルトコインまで採用が広がってきた。ソラナについてはデファイ・デベロップメント(DeFi Development Corp.)やウペクシ(Upexi)らがすでに財務戦略を実施している。
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