ナスダック上場企業Sonnet、ハイパーリキッド(HYPE)財務戦略で新会社設立へ
米ナスダック上場のバイオテクノロジー企業Sonnet BioTherapeutics(以下、Sonnet)は14日、暗号資産(仮想通貨)ハイパーリキッド( HYPE )の財務戦略を開始するため、Rorschach I LLCと合併すると発表した。
Sonnetはこの発表後に、一時約5ドルから約16ドルまで3.2倍に急騰。現在は9.6ドル付近で推移している。
新会社Hyperliquid Strategiesは、1,260万HYPEと3億500万ドル(約517億円)の現金を保有する予定で、取引完了時の企業価値は8億8,800万ドル(約1,310億円)と推定されている。
この取引には、Paradigm、Galaxy Digital、Pantera Capital、D1 Capital、Republic Digital、683 Capitalといった戦略的投資家が参加する。
なお、Rorschach I LLCは、ブロックチェーン投資企業Paradigmの関連会社であるAtlas Merchant Capital LLCと追加のスポンサー企業による新会社だ。
事業統合完了後、Hyperliquid Strategiesはナスダック・キャピタル・マーケットに新しいティッカーシンボルで上場を継続。正式に暗号資産(仮想通貨)トレジャリー企業となる予定である。
Paradigmのマット・フアン共同創業者は、ハイパーリキッドは強力なコア・コントリビューター、製品の品質、成長という基盤を備えた仮想通貨プロジェクトとして飛躍を遂げていると述べた。
機関投資家からのHYPEトークンへの需要もあるが、米国ではアクセス経路が少ないと指摘。このため、Hyperliquid Strategiesの財務戦略に期待していると続けている。
関連: ハイパーリキッド(HYPE)の買い方|利用方法・エアドロップ、リスクを解説
Sonnet BioTherapeuticsのラグ・ラオ暫定CEOは、次のようにコメントした。
事業合併の完了後、Sonnetは新企業Hyperliquid Strategiesの完全子会社として事業を展開し、既存のバイオテクノロジー資産や事業ラインに引き続き注力し、株主に条件付き価値付与権(CVR)を付与する計画だ。
最近、ハイパーリキッドを購入する企業が相次いでいる。カナダ上場のTony G投資ホールディングスは同月、HYPEを約43万8,800ドル(約6,500万円)相当購入した。
また、米ナスダック上場の香港拠点金融持株会社Lion Group Holdingは6月、6億ドル(約890億円)の資金枠を確保して、ハイパーリキッド・ソラナ(SOL)・スイ(SUI)を中心とする仮想通貨準備金戦略を開始すると発表している。
関連: 香港拠点のLion Group Holding、870億円資金枠でHYPE・SOL・SUI準備資産戦略開始BitGoと提携
スタンダードチャータード銀行、ビットコイン・イーサリアム現物取引を提供開始
英国系大手銀行スタンダードチャータードが7月15日、機関投資家向けビットコイン・イーサリアム現物取引サービスを開始。世界初のG-SIBsによる暗号資産現物取引として注目。FCA登録済みで安全な取引環境...
米議会で「仮想通貨週間」開始、GENIUS法案など3つの主要法案を集中審議
米議会で仮想通貨週間が始まり、GENIUS法案、CLARITY法案、反CBDC監視国家法案の3つの主要法案が審議される。ステーブルコイン規制や仮想通貨の監督体制確立に向けた重要な1週間となると期待され...
古参ビットコイン大口保有者、3000億円相当売却開始か=オンチェーンデータ
2011年のソロマイナーとみられる8万BTC保有の大口投資家が、ギャラクシー・デジタル経由で約3000億円相当のビットコイン売却を開始。バイビットとバイナンスにも直接入金。ビットコインが3%急落。...