「保有資産の約15%はビットコイン」カルダノ財団、24年の財務報告で
カルダノ財団は10日、2024年の年間財務報告書を公開した。
同年末時点でカルダノ財団が保有する資産は約6.6億ドル(約963億円)だと説明。資産構成は、暗号資産(仮想通貨)エイダ( ADA )が76.7%、ビットコイン( BTC )が14.9%、現金・現金同等物・金融資産が8.3%だとしている。
今回の報告書は、カルダノ財団の財務報告ツール「Reeve」を使ってオンチェーンで公開。カルダノ財団は報告書を公開して、資金配分を詳しく説明したり、特化する分野への具体的な効果を明確にしたりすることで、透明さや誠実さ、コミュニティへの関心度を伝えようとしている。
2024年の収入については、主にエイダのステーキングから得たと説明。保有する約5.9億ADAから1,710万ADA(約2.7%)を報酬として獲得したと報告した。
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また、資金は合計2,210万ドル(約32億円)を特化する分野に配分したと説明。具体的には、運営の回復力強化、教育、普及活動の3つである。
他にも、710万ドル(約10億円)を中核的な運営能力に使用。具体的には、カルダノ財団の提供能力と説明責任を強化するために、法務、政策、ガバナンス、財務、インフラに使われた。
カルダノ財団のフレデリック・グレガードCEOは、今回の発表で以下のようにコメントしている。
なお、カルダノを巡っては今年6月、創設者のチャールズ・ホスキンソン氏が、エコシステムの資金として保有している1億ドル(当時のレートで約144億円)相当のエイダを、ビットコインや複数のステーブルコインに替えることを提案していた。
これはビットコインのDeFi(分散型金融)やステーブルコインを活用し、流動性や財務を強化することが目的である。
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