「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンは3日、ステーブルコイン市場の2028年予測を5,000億ドルとし、1兆ドル規模の予測を「あまりにも楽観的」と評価した。同行は主流採用の証拠が少ないとして、他社の強気予測に異議を唱えた。ロイターが3日に報じた。
この予測は他の金融機関の見通しと大きく異なる。スタンダードチャータード銀行は2028年に2兆ドル、バーンスタインは今後10年で約4兆ドルまで成長すると予測していた。
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しかし、JPモルガンによると、ステーブルコインの決済利用は需要の6%(約150億ドル)に留まり、主要用途は仮想通貨取引とDeFi、担保用途が占める。「日常使用でステーブルコインが従来の通貨を置き換える考えは現実から程遠いだろう」と分析した。
一方、イーサリアム基盤のステーブルコインは6月時点で週間ユニークユーザー数が75万人を超え過去最高を更新した。The Blockは機関投資家の注目増加と実質的利用の大幅増加を「ステーブルコイン・シーズン」の到来と表現した。
イーサリアム基盤のステーブルコイン時価総額は1,260億ドルに達し、USDT(640億ドル)とUSDC(381億ドル)が市場の大半を占める。全体では2,550億ドル市場でUSDTが62%のシェアを持つ。
米国では上院が「GENIUS法案」を可決し規制明確化への期待が高まる中、トランプ一族のWLFIやメタ社も参入を検討している。アナリストは規制環境改善による成長期待と実用性普及の両面で市場の将来性を注視している。
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