WebX 2025徹底解説|アジア最大級Web3カンファレンスの見どころ・参加方法・チケット料金を完全網羅
WebXは、国内外の他の大型カンファレンスと一線を画す特徴を持つ。最も顕著な点は、伝統金融市場の上場企業や政府関係者の参加が多いことが挙げられる。
日本をはじめ、各国の政府関係者やデジタル政策責任者が登壇。金融庁など規制当局関係者の貴重な講演をはじめ、業界関係者と規制当局が直接対話できる場を提供しており、公共政策フォーラムでは、テクノロジーの社会実装に関する政策課題を議論するセッションも充実している。
WebXの特徴的な点は、単なる技術的可能性の探求にとどまらず、実際の社会実装を重視した実践的な議論が行われることだ。暗号資産・ブロックチェーンなどの先端技術がどのように現実の社会課題を解決し、ビジネスとして成立するかという観点から、具体的な成功事例や課題が共有されている。
さらに、国や業界の壁を超えたグローバルな協力体制の構築を促進する場としても重要な役割を果たしている。複雑化する国際情勢の中で、テクノロジーを通じた協力関係の維持・強化が図られており、国際的な標準化や共通課題への取り組みが議論されている。
こうした多面的な価値提供により、WebXは単なるカンファレンスを超えた、デジタル時代における重要な国際フォーラムとしての地位を確立している。
WebXの第1回開催は、2023年7月25日~26日に東京国際フォーラムで行われた。16,500人を超える来場者と290人のスピーカー、372社の協賛・協力企業(団体含む)が参加し、想定を大きく上回る盛況となった。
こうした大規模Web3カンファレンスのスポンサー及びブース出展やステージでの発表、商談エリアなどを通じて、既存のWeb2業界と新興産業のWeb3業界における画期的なビジネスマッチングが次々と実現している。
WebXを通じて従来の業界の枠を超えた戦略的パートナーシップが複数発表され、日本企業のグローバル展開と海外企業の日本市場参入が同時に進行する構図が浮かび上がった。
このようなビジネスマッチングの活発化により、民間企業のWeb3分野への積極参入が顕著になっている。グローバル企業との戦略的パートナーシップを通じて技術革新と市場拡大を同時に推進する動きが加速しており、日本のWeb3業界は従来の技術追従型から脱却し、グローバル市場でのイニシアチブ獲得を目指す段階に突入している。
2024年8月28日~29日にザ・プリンスパークタワー東京で開催された第2回WebXは、さらに規模を拡大し、国際的な注目度も高まった。
最も注目されたセッションの一つは、ソニーグループとStartale Groupの合弁会社「Sony Block Solutions Labs」による次世代イーサリアムL2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」の発表だった。Sony Block Solutions Labsの渡辺潤氏および渡辺創太氏が登壇し、ソニュームの概要や今後の方向性についてのビジョンを示した。
また、SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏による「Web3時代に向けたSBIグループの取り組み」と題した特別講演では、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」との戦略的パートナーシップ締結が発表され、大きな注目を集めた。
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WebX 2024では、さらに国際的な注目度が高まり、グローバルな参加者からの反響も大きくなった。「#WebX2024」のハッシュタグには、世界各国からの参加者による投稿が集まった。
WebXのサイドイベントは、メインカンファレンスと同時期に東京各地で繰り広げられる多彩なイベントだ。企業やプロジェクトが独自に企画し、小規模な交流会から大規模なパーティー、専門的なワークショップ、革新的なプロジェクトを紹介するピッチッション、業界関係者との出会いの場となるネットワーキングイベントまで、様々な形式で開催される。
これらのイベントはWebX公式サイトで紹介され、主催者には自社のブランド力強化や国際的な人脈形成の絶好の機会となる。参加希望者はWebX公式サイトやCoinPostのイベントページから事前に登録でき、中には参加費無料のイベントもある。自らイベントを主催したい場合は、WebX運営委員会に申請することで、公式サイドイベントとして認定され、WebXの参加者に向けて広く告知される仕組みとなっている。
過去には、WebXを通じた注目プロジェクトの発表も注目を浴びた。
2023年には、ソーシャルゲーム開発大手のコロプラ創業者自ら、子会社によるブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto」を発表。ゲーム内通貨のブリリアンクリプトトークン(BRIL)が、IEOによるコインチェック上場を予定していたこともあり反響を呼んだ。
ブリリアンクリプトは世界中のユーザーが採掘者となり、宝石やトークンの獲得を目指して、鉱山を採掘していくブロックチェーンゲーム。“Proof of Gaming”という新しいモデルを導入して、持続可能なPlay to Earnを目指している。
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第2回 WebX(2024年)に発表された「Sony Block Solutions Labs」のイーサリアムL2ブロックチェーン「Soneium」は、ソニーグループの多様な事業やIPと連携し、Web3の大衆化を目指す取り組みとして注目された。
また、2023年に発表されたBrilliantcrypto社の『Brilliantcrypto』は、その後世界最大規模のWeb3コミュニティプラットフォームGalxeやZealyとの提携、南米市場をターゲットにしたBit2Me社との提携など着実に成長を続けている。
WebX 2025は2025年8月25日と26日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される。出展企業100社以上、参加1000社以上の規模が見込まれている。また、8月22日には大阪で「WebX Fintech EXPO powered by SBI Group」が開催され、金融業界のリーダーが次世代金融市場について議論する。
また、本イベントに先立ち、8月22日には万博開催地として注目を集める大阪で「WebX Fintech EXPO powered by SBI Group」が開催される。金融業界のリーダーや大手金融事業者、スタートアップ、投資家、規制当局などが一堂に会し、次世代の金融市場やブロックチェーン活用について議論する場となる。
全チケットは2日間のカンファレンス期間中有効となっている。2025年6月14日まで超早割価格で提供されており、開催が近づくにつれて割引率が段階的に縮小されるため、早期購入が推奨される。5枚以上のまとめ買いの場合、団体割引の適用可能。
ザ・プリンスパークタワー東京
ザ・プリンスパークタワー東京は、東京タワー近くの高級ホテル。多彩な施設とサービスを提供し、ビジネスや観光に最適。
〒105-8563 東京都港区芝公園4-8-1
入場受付:BF2
WebX2024の会場マップは、 こちら。
開催場所は昨年と同じ「ザ・プリンス パークタワー東京」ですが、WebX2025の詳細マップは、確定次第掲載予定です。
万が一、会場内で災害が発生した場合、ホテル従業員や係員の指示に従い、落ち着いて避難して下さい。
WebX 2025の特別割引券を入手するためのアンケートフォームが用意されている。以下のURLからアクセスし、必要情報を入力することで特別割引を受けることができる。
さいごに、ハッシュタグ「#WebX」を使ってX(Twitter)にポストしてくれたWebX参加者の感想を一部ご紹介します。
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