4月に新規採掘超えのビットコイン売却、マイナーの資金難鮮明に 5月の急騰直前=レポート
TheMinerMagの最新レポートによると、大手仮想通貨ビットコインマイニング企業が4月、採掘した新規ビットコインを上回る115%のBTC売却を実施した。この比率は2022年12月の弱気市場底値以来の最高水準となり、マイナー各社の資金繰り圧迫が深刻化している状況が示された。
同期間では、トランプ大統領の大規模な関税政策である「解放の日」の影響でビットコインは今年の安値を更新し76,000ドル台まで下落したが、その約1ヶ月後には米中の貿易合意によってBTC相場は大きく反発し5月22日に史上最高値11万ドルを突破した。
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ハッシュレートなどの状況
競争激化により業界再編が進む中、CleanSpark社は実現ハッシュレートで40EH/sを突破し首位を維持。IREN社は25%の大幅増を記録してRiot社を抜き第3位に浮上、6月までに50EH/s到達を目指しているところだ。
ビットコインが5月上旬に10万ドルを回復したにも関わらず、ハッシュプライスは55ドル/PH/sと低迷が続いていた。ネットワークハッシュレートの高水準維持と取引手数料の低下が要因で、マイナーの収益性改善には至っていなかったという。
市場構造の変化も注目される中、ストラテジー社の積極的な購入戦略がマイナーによる供給の吸収を加速させている。同社は最近、1日約2,087BTCのペースで購入し、マイニングの新規供給450BTC/日を大幅に上回る規模で市場にポジティブな影響を与えていると見られている。
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なお、マイニング株は過去1カ月でビットコインを上回るパフォーマンスを記録し反発の兆しを見せる。Bitdeerは約2倍に急騰、Core Scientific、Terawulf、Cipherも60%超の上昇を達成したが、年初来では多くが30%以上の下落を維持している。
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