アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビの政府系ファンド「ムバダラ・インベストメント・カンパニー」が第1四半期(1〜3月)にブラックロックのビットコインETF(IBIT)を49万1439株(約42億円)追加購入したことが、米証券取引委員会(SEC)への13F報告書で明らかになった。これにより同社の保有株数は以前の823万5,533株から872万6,972株に増加し、現在の価値は約5億1,200万ドル(約750億円)に達している。
IBITは2024年1月の上場以来、455億ドル以上の純流入を記録し、運用資産は657億ドルに達しており、米国のビットコイン現物ETF市場で圧倒的シェアを維持している。
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香港を拠点とする投資会社アベニア(Avenir)は3月末時点でIBITを1,470万株保有し、アジア最大のビットコインETF保有者となっている一方、ウィスコンシン州投資委員会は3億2,100万ドル相当のIBIT持ち株をすべて売却したと報告した。現在最大のIBIT保有者はゴールドマン・サックスで、3月末時点で約14億ドル相当の3083万株を保有している。
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機関投資家アナリストのMacroScope氏は16日にX上で「機関投資家や個人は様々な理由(リバランス、流動性ニーズ、単純な利益確定など)で売却する」と説明し、「ウィスコンシン州の初期購入(2024年2Q)は、厳格な投資基準を持つ年金基金などにとってビットコインが受容可能な投資であることを示した点で重要だった」と指摘した。また同州はマイクロストラテジーやコインベースなどビットコイン関連銘柄の保有を継続・増加させていることも明らかにした。
なお、他にも名門ブラウン大学やミシガン州などの機関投資家もビットコインETFを前四半期に購入し保有している事例が明らかになっている。
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