イーサリアム投資商品に2週連続資金流入、全体で2900億円の新規投資
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )関連の投資商品は2日までに、2週連続でプラスの流入が続いた。また、4月27日から5月2日の間に、1億4,900万ドル(約215億円)の流入を記録している。CoinSharesが報告した。
ETFや投資信託など、仮想通貨商品全般への資金流入は先週、20億ドル(約2,900億円)に達した。CoinSharesによると、そのうち9割以上となる約19億ドルは米国を拠点とするファンドからのものだ。
3週間での純流入額は55億ドル、年初来の純流入額は56億ドル(約8,060億円)に増加。デジタル資産商品の運用資産総額は10週間ぶりの高水準となる1,560億ドル(約22兆円)に達している。
CoinSharesの調査責任者ジェームズ・バターフィル氏は、ドイツ、スイス、カナダからも小幅な資金流入があり、仮想通貨に対する「幅広い好意的なセンチメント」を示していると意見した。
XRP関連商品には1,050万ドル(約15億円)、テゾス(XTZ)関連商品には820万ドル(約11億円)の流入があった。
イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創設者の氏は先日、2025年の重点的な開発分野を発表。イーサリアムL1のコアインフラ強化と、エコシステム全体のセキュリティとプライバシーの強化を挙げている。
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また、BitMEXの元CEOであるアーサー・ヘイズ氏は2日に公開された動画で、イーサリアムは「現在、一番嫌われているレイヤー1」だが、最も安全なプルーフ・オブ・ステーク(PoS)プロトコルであり、開発者が多く安全性も高いため、今後もっと評価されるようになる可能性があると意見した。
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ビットコイン( BTC )現物ETFには先週、18億1,000万ドル(約2,600億円)の純流入があった。3週連続のプラス流入を記録したことになる。なお、前週の30億6,000万ドル(約4,400億円)からは減少した。
12銘柄の現物ETFへの、これまでの累計純流入額は、402億4,000万ドル(約5.8兆円)に達し、2月11日以来の高水準となった。週間取引量合計は、2日までの週で132億3,000万ドル(約1.9兆円)。前週の187億6,000万ドル(約2.7兆円)からは減少している。
ビットコイン財務戦略で知られる米ストラテジー社は5日、260億円相当のビットコインを追加購入した。
仮想通貨投資商品関連では、米証券取引委員会(SEC)が5日、Canary Capitalによるライトコイン(LTC)現物ETFの承認判断を延期している。
SECは先週、XRPとドージコイン(DOGE)のETFについても判断を先送りにしたばかりだ。
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