ビットコイン10万ドルに迫る、トランプ発言と米州法案成立の期待感上昇|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨ビットコイン( BTC )は、トランプ大統領が米国によるビットコイン準備金の構築に対し強いコミットメントを示し、「極めて創造的な」蓄積方法を考案することに「非常に自信がある」と発言したことが材料視された。これに加え、アリゾナ州およびノースカロライナ州において、ビットコイン準備金法案が相次いで可決されたことも市場の好感を呼び、価格は一時9万7千ドル付近まで上昇し、節目となる10万ドルに迫る展開となった。
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CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の未決済建玉(OI)の推移を見ると、ここ2か月ほど続いていた減少傾向に歯止めがかかり、大幅な上昇が確認された。これは、機関投資家によるビットコイン市場への資金流入が再開されつつある可能性を示唆するものである(下画像黄矢印)。
また、オプション市場においては、プットコールレシオ(PCR)が上昇基調から一転して低下している(下画像黄矢印)。これは、投資家の市場に対する投資家心理が再び強気に傾いたことを示している。特に10万ドルを上回る価格帯における建玉が顕著に増加しており(下画像赤枠)、市場参加者がさらなる上昇を見込んでいることがうかがえる。
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米国連邦政府および複数の州において、ビットコインの追加購入を前提とした準備金法案の成立可能性が高まりつつある。こうした政策動向に対する期待感が、ビットコイン相場の押し上げ要因となっている。今後、法案の正式な成立に至れば、市場に与えるインパクトは一層大きくなると見られる。
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