ネム(XEM)、ハードフォークを完了
暗号資産(仮想通貨)ネム(XEM)は1日、ハードフォーク「Harlock(ハーロック)」を正式に完了した。
シンボル(XYM)の「Cyprus(キプロス)」と合わせ、両通貨のハードフォークが発表されたのは11月5日。今回のハードフォークは、ネムとシンボルの発展に向けたコミュニティ投票の場であった。
ネムについては、ネムのブロックチェーンがシンボルのサブチェーンになることに対する支持をノードが表明するためのハードフォーク。両方のハードフォークが成功したことで、今後のユースケースの拡大など、日本コミュニティからも普及に期待が高まっている。
関連 : ネムとシンボルのハードフォーク、何が変わるのか【CONNECTV・動画解説】
どちらのハードフォークのタイミングも正確にはブロック高で決められていたが、日程的にはシンボルは11月11日から12日ごろ、ネムが11月18日から19日ごろとされていた。
シンボルはスケジュール通りハードフォークを完了したが、ネムについては19日にコア開発者のJaguar氏が「フォークコードにバグがあったため、ハードフォークを中止する」と報告するなど問題を確認。その後、問題点の詳しい説明がなされ、ブロック高で3,481,580、日程では11月30日ごろに再度ハードフォークを行うことが発表されていた。
関連 : 仮想通貨シンボルのハードフォーク「キプロス」、実装完了
Jaguar氏は日本時間12月1日の朝、ハードフォークのブロックから6時間が経過し、ブロックチェーンが覆る(ロールバックする)可能性がなくなったため、「ハーロックのフォークが正式に完了した」と報告している。
両ブロックチェーンのハードフォークを経て、今後はネムがシンボルのサブチェーンになることに加え、大きく変わるのはプロジェクトの資金管理。これまでNEMトラストが管理していた資金を、米Valkyrie社とコア開発者がマルチシグで運営するアカウントで管理することになるという。
Valkyrie社は米国で2例目となるビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)をローンチした企業。幹部にはJPモルガン、ゴールドマン・サックス、グッゲンハイム・パートナーズなどの大手金融企業の出身者が名を連ねる。
関連 : Valkyrieのビットコイン先物ETFが取引開始、米二例目
また、今年6月には仮想通貨トロン(TRX)の創設者ジャスティン・サン氏やライトコイン(LTC)の創設者チャーリー・リー氏らから、およそ1,000万ドル(約11億円)の資金調達にも成功した。
Valkyrie社は、米国で規制対応を行なったり、欧米でカストディアンや取引所の採用を進めたりすること等もサポートする。
ネムとシンボルは、日本コミュニティの活動が活発だ。スイスに設立する予定の財団には、日本語の「不死鳥」を使って「Fuschicho Foundation」という名称が付けられるという。
今回のハードフォークを行うことになった背景には、プロジェクトの運営がうまくいっていなかったことなどの問題があるとされる。ネムの3,481,580ブロックには、以下のメッセージが書き込まれた。
メタプラネット、ビットコイン76億円分を追加購入 保有数は5,555BTCに
メタプラネットは暗号資産(仮想通貨)ビットコイン 555BTCを追加購入し、累計5,555BTC保有を達成。購入価格や資金調達戦略など最新情報を詳しく解説します。...
前週末にかけて下落したビットコイン、一転して急上昇 米州準備金法案の初成立を受け
FOMCを控えたトランプ関税懸念で下落貴重だった仮想通貨ビットコインが高騰した。背景には、ニューハンプシャー州が米国初の仮想通貨準備金設立を決定、州財政から最大5%の投資可能になった発表がある。中国と...
ビットコイン急騰、米ニューハンプシャー州で仮想通貨備蓄法案成立 |仮想NISHI
米国の州レベルで初となるビットコインを資産クラスとして正式認定したことで市場価格が大幅上昇した。公的資金の5%以内で投資を可能にする法案に買い需要が反応、同コンセンサスアルゴリズム銘柄も連れ高とみられ...