老舗の米仮想通貨企業ブロックチェーンドットコム・グループ・ホールディングス(Blockchain.com)が、今年中の新規株式公開(IPO)を投資家に伝えていることが、29日までのブルームバーグ報道で明らかになった。同社は仮想通貨サービス企業として最古参の一社であり、市場の回復局面を捉えた動きだという。
調達額は5億ドル規模とされ、評価額は40億〜60億ドルを目指しているという。同社は今年に入り、米証券取引委員会(SEC)に非公開でIPO申請書類を提出済みで、調整後ベースでは3年連続の黒字を確保しているとされる。
上場計画の背景には、仮想通貨相場の持ち直しがある。ビットコインは1年ほど前の急落から一転し、8月中旬以降で33%上昇している。
同社の起源は2011年に遡る。ビットコイン黎明期のオンライン掲示板「ビットコイントーク」参加者3人が、当初はビットコインのブロックチェーン上の取引動向を追跡するサービスとして立ち上げ、後にウォレットや取引所機能を加えた。
2023年には英投資会社キングスウェイ・キャピタルが主導する形で1.1億ドルを調達したが、評価額は2022年春時点の140億ドルから半分以下に落ち込んだ。
同社はこれまでに合計5.37億ドルの株式資本を調達しており、9月にはニューヨーク証券取引所(NYSE)と提携し、トークン化した米国株や上場投資信託(ETF)への24時間365日のアクセス実現に向けた検討を進めている。