米大手銀行のUSバンクは9日、ドル建ての独自ステーブルコイン「USBDC」でステラブロックチェーン上のパイロット取引を完了したと発表した。取引は同社の北米法人と欧州法人の間の国際送金で、パブリック・ブロックチェーン上に展開された銀行発ステーブルコインの初期事例のひとつとなった。
パイロットでは、資金の発行や決済に伴う償還、凍結、強制回収といった機能を検証した。この結果、資産のトークン化や移転を担う社内基盤「デジタル資産プラットフォーム」の実用性が確認され、流動性管理や担保移転、国際的な資金管理業務への展開が視野に入ったとしている。
今回の取り組みは、USバンクとステラ開発財団との戦略的関係を土台にしたものだ。ステラは規制対象の金融サービスに対応する機関レベルの品質を備え、世界的な普及、即時に近い決済、ごく低いコストを特徴とするブロックチェーンだ。
USバンクのグンジャン・ケディアCEOは、今回のパイロットが世界的な資金管理と資金移動の加速を証明するものだと述べた。その上で、新技術を銀行システムに取り入れ、顧客への価値創出につなげる考えを説明した。
USバンクでデジタル資産・マネームーブメント部門を統括するジェイミー・ウォーカー氏は、今回のパイロットが同社のより広範なデジタル資産戦略における一歩だと語った。
また、大手銀行のゴールドマン・サックスやシティ、三菱UFJ銀行など世界21の金融機関も今月1日、決済やデジタル資産取引向けのステーブルコインを発行する新会社設立を発表した。ドル建てトークンを軸に、参加行は2027年前半のサービス開始を目指す方針だ。


