コインベースは2日、カナダの適格投資家向けに先物取引の提供を開始したと発表した。傘下のコインベース・フィナンシャル・マーケッツ(CFM)を通じて提供し、カナダで規制された仮想通貨先物を直接扱う初の大手仮想通貨ネイティブプラットフォームとなった。
提供対象には、ビットコイン( BTC )やイーサリアム( ETH )、ソラナ( SOL )など23種の無期限先物・満期先物、金・銀・原油など5種の商品先物、COIN50指数先物などを用意した。コインベースは、これらの契約が高い流動性と透明性を備えると説明している。
カナダの投資家は従来、規制外や海外のプラットフォームを通じて仮想通貨デリバティブ市場に参入せざるを得なかったが、今回の提供開始によりこの状況が変わった。仮想通貨が金融の主流に組み込まれる中、これまで大手金融機関に限られていたリスク管理手段を、洗練された投資家層が利用できるようになった。
コインベースは2023年5月、バミューダの金融規制当局であるバミューダ金融庁の規制下で、コインベースが運営する海外機関投資家向け取引所、コインベース・インターナショナル・エクスチェンジ(INTX)を通じて無期限先物の提供を開始した。
その後対象商品や地域を拡大してきたが、今回のカナダ向け先物はレバレッジ最大50倍のバミューダ規制商品とは別に、CFM経由でCFTCの規制を受ける枠組みで提供される。
カナダの中央銀行であるカナダ銀行によると、カナダの上場非金融企業の3分の1が、収益のヘッジを目的にデリバティブを活用しているという。仮想通貨デリバティブの世界の取引高は、現物取引の約4.4倍に達している。
契約は、米商品先物取引委員会(CFTC)に商品先物委託業者として登録するCFMが提供する規制商品である。ナノサイズ契約により少額の証拠金で参加でき、最大10倍のレバレッジでロング・ショート双方の取引が可能になった。
なお、コインベースは現在、期間限定の優遇価格を適格投資家向けに適用している。