オラクルプラットフォームを提供するチェーンリンク(LINK)は23日、ステーブルコインを活用したリアルタイムの国際決済モデルを構築して外国為替市場を再定義する共同プロジェクト「Project Pangea」を発表した。
具体的には、外国為替の決済期間を短縮するための新たなソリューションを開発すると説明している。今回のプロジェクトには、金融機関を中心に欧州と韓国の企業が集結。参加する銀行の数は50以上で、その合計の運用資産残高は10兆ドル(約1,616兆円)超に上ると発表で説明した。
今回のプロジェクトに参加するのは韓国のデジタル資産インフラ技術企業「FairSquareLab」、韓国の銀行などが所属する企業連合「UniKA」、37行の欧州銀行が率いるユーロステーブルコイン企業連合「Qivalis」である。
プロジェクトとして目指すのは、外国為替市場における「T+0」の実現。この「T」とは売買が成立した日、「+0」は決済にかかる日数を指す。
チェーンリンクは今回、既存の外国為替市場のシステムは、T+2が主流になっていることと市場構造が断片化していることで重大な課題に直面していると指摘。これから欧州や韓国の企業と協力して、この課題の解決に取り組もうとしている。
今回開発を目指すソリューションは、具体的にはユーロと韓国ウォンのステーブルコイン、チェーンリンクのクロスチェーン相互運用プロトコル「CCIP」、決済特化のL1ブロックチェーン「FairSquareLab Pangea L1ネットワーク」、既存のSwift(国際銀行間通信協会)のインフラなどをベースに設計する。
この仕組み下でチェーンリンクは、金融機関が既存の仕組みやメッセージング規格を使ってあらゆるパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーン間で接続できるような役割も果たす。
Qivalisでアジア太平洋地域(APAC)パートナーシップ責任者を務めるジャン=リュック・ギュスターヴ氏は今回の発表で以下のようにコメントした。
チェーンリンクの担当者のインタビューを報道に引用している暗号資産(仮想通貨)メディア「CoinDesk」によれば、今回のプロジェクトは今後12カ月間に規制下の枠組みで取引を開始することを目指しているという。
また、ギュスターヴ氏のコメントにあるように、欧州と韓国における貿易でソリューションを活用する計画のようだ。


