ギャラクシーデジタルのリサーチ部門は12日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの市場分析レポートを発表した。市場・オンチェーンデータに基づくと、今回のサイクルはまだ底打ちしていないと推測している。
過去のデータを参照して、現在の下落局面における底値について、今後のいくつかの価格シナリオも提示した。なお、このシナリオはあくまで例示であり、実際の結果は大きく異なる可能性があるとも注記した。
基本シナリオとしては、現在から2026年第4四半期(10~12月期)までの間に4万ドルから4万6,000ドルの範囲で底値が到来すると予想している。
算出方法としては、まずビットコインが最後にオンチェーンで動いた時の価格平均(投資家の平均取得単価)を示す「実現価格」に着目。現時点でこれは約5万3,000ドルであり、この水準が下値支持線(フロア)として機能すると指摘した。
さらに、現在の価格が「実現価格」の何倍(または何分の一)であるかを示す指標であるMVRV比率をシナリオ別に当てはめている。
その上では、過去のサイクルにおける「底打ち時の実現価格からのMVRV比率」が回を追うごとに上昇していると観察。例えば、2015年の底でこの比率は0.56、2018年の底で0.69、2022年の底で0.75だった。
ギャラクシーデジタルは今回のサイクルでは、前回の底(0.75)をさらに上回り、0.75〜0.86の範囲で底を打つと予想している。これが基本シナリオだ。
その他に、二つのシナリオを提示。2018年や2022年のような水準(MVRV 0.56~0.70)まで下落するシナリオでは、価格は30,000ドル~37,000ドル付近だとした。また、実現価格付近で買いが継続的に吸収される緩やかな下落シナリオ(MVRV 0.95~1.01)では、価格は51,000ドル~54,000ドル付近になるとした。
ギャラクシーデジタルは、ビットコインの4年サイクル説は依然として有効だが、その変動幅は小さくなりつつあるとも分析した。
ビットコイン市場では4年ごとの「半減期」を軸にして、約4年ごとに相場の上下を繰り返すリズムが存在してきた。一方で、ギャラクシーデジタルによると、価格のピークから大底までの下落率は、過去三回のサイクルで85%→84%→77%と縮小しており、今回は現時点で51%に留まっている。
過去のサイクルではビットコインはピークから75%〜85%下落で底を打っていた。ギャラクシーデジタルは、その数値を適用した場合には1万9,000ドル〜2万9,000ドルとなるものの、こうした悲観的すぎた予想は「時代遅れ」だと述べた。
また、リスクとしては実現価格は「ビットコインが最後に取引された価格」の平均で算出されているため、今後、投資家が損失を抱えた状態で売却(損切り)を行うことが増えると低い数値に更新されるとも指摘。その場合、予測される底値シナリオも引き下げられる可能性があるとしている。


