破綻した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt. Gox)が2日、1万306BTC(約7.31億ドル)を新規ウォレットへ送金したことがオンチェーン分析企業アーカム(Arkham Intelligence)のデータで確認された。オンチェーン調査機関Lookonchainがこの動きをX(旧Twitter)で速報した。
今回の送金先は未タグのウォレットアドレスであり、仮想通貨取引所への入金は現時点で確認されていない。過去のマウントゴックスによる大規模送金はウォレット間の内部整理であることが多く、直ちに市場への売り圧につながるものではないとみられる。
マウントゴックスの管財人である小林信明氏は2025年10月、債権者への弁済期限を3度目の延期として2026年10月31日に変更したと発表した。延期の理由として、一部債権者が必要な手続きを完了していないことや、手続き上の問題が生じていることを挙げている。
アーカムのデータによると、今回の送金後もマウントゴックスのウォレットには相当量のBTCが残存しているとみられる。残るBTCの弁済動向は仮想通貨市場における潜在的な売り圧として引き続き注視されている。
マウントゴックスは2025年11月にも約1万608BTCを移動させており、その際も取引所への直接入金は確認されなかった。
また2025年3月には9億ドル超の送金が行われ、その一部がカストディアンのビットゴー(BitGo)に着金したことが確認されている。今回の送金が弁済の準備段階にあたるのか、単なる内部ウォレット整理なのかは現時点で明らかにされていない。